初動負荷トレーニングで体の動きを改善する
初動負荷トレーニングとは、筋肉に過度な力を入れずに、リラックスした状態で動きを導くトレーニングです。筋肉と神経の連携を高め、関節の柔軟性を向上させる効果が期待できます。
もう少し難しく言うと、ひねりの動作を加えながら、筋肉がリラックスした状態で、自然に楽に大きな力を出させながら、神経と筋肉の協調性が高まることによって、動作がスムーズになり、運動機能が高まっていく!ということになります。
主働筋が「弛緩 – 伸長 – 短縮」の動作を促進しながら、拮抗筋の共縮を防ぐことによって、筋緊張を起こさずに、体がどんどんしなやかになっていきます。骨盤、または肩甲骨/鎖骨などの可動域が広がり、体の中心部から四肢末端へ向けて連鎖的に筋肉が収縮し、手足がムチのようにしなっていく、そんなイメージです。
スポーツ動作だけでなく、日常生活における動きのスムーズさ改善にも役立つ可能性があります。

左のトレーニングは鎖骨の動きを意識しながら、やっています。腕を上げたときに、上腕と肩甲骨が動いて、さらに胸鎖関節が可動して鎖骨も持ち上がっている!そういう動きが無意識にできることを目指して、繰り返し、繰り返し反復します。
いろいろなトレーニングがありますが、基本的に筋肉を緊張させずにリラックスして行います。集中力を高めすぎて、のめり込みすぎてもダメ、その先の無意識に”没頭”できる状態を目指します😁 緩みながら、没頭❗️まさに ”ゾーン” に入る感覚です。
どんな効果が期待できるの?
初動負荷トレーニングは主に次のような効果が考えられます:
- 力を入れすぎずに筋肉の協調性を高める
- 関節の可動域が広がることで、動きが滑らかになる
- 過度な緊張を避けながら動作改善が期待できる
- 血流や代謝が促進され、体がほぐれる感覚がある
普通の筋肉トレーニングと比較すると、関節と筋肉がほぐれて、手足の末端まで神経が繋がって鋭敏になる感覚があります。疲れがたまらず、痛みの改善も期待できます。
普通の筋トレを1時間でも集中してやれば筋肉が疲弊してぶっ倒れそうになりますが、初動負荷トレーニングはリラックスしてやれば、体がほぐれてどんどん気持ち良くなっていきます。”ランナーズハイ”のような無意識に没頭している感覚になってきます。
今回、鳥取の初動負荷トレーニングの本部で合宿を行い、基本的な動作や理論を学び直し、午前午後とみっちり2, 3時間ずつトレーニングを積んできました。合宿3日目に歩行や下半身の動きのチェックをしていただき、テニスのストロークをみていただきました。
骨盤から入って、腰、腕、手首と連動してムチのようにしなる感覚が、一瞬掴めました❗️初めてテニスボール🎾を潰して打つことができました🎉✨ 走るときに足のストロークを長くするときや、野球のピッチングでの動作にも共通するようです。「骨盤から入る」ことが大事なんですね。


初動負荷トレーニングを繰り返すことで、胸鎖関節(体幹にある胸骨と鎖骨の間にある関節)と仙腸関節(骨盤の骨である仙骨と腸骨の間にある関節)を柔らかくして、意識しなくても自然に可動できるようになるのが理想です🤗 初動負荷トレーニングでベースとなる体のしなやかさを手に入れ、そして各々のスポーツの動きに落とし込んでいく、という作業でパフォーマンスの向上が期待できます‼️
「きつくないのに、体が変わる」感覚
トレーニング自体は、可動性アップを意識するので、マシンのおもりを重くしすぎないで繰り返し反復します。いわゆる筋力トレーニングのような「追い込む感じ」や「筋肉を酷使する感覚」はほとんどなく、むしろ 「こんなに軽く動いて意味があるのだろうか?」 と思うほどです。ところが数日続けるうちに、体の動きが滑らかになり、無駄な緊張が入りにくくなる、力を入れていないのに、動作が安定する、といった変化を自覚するようになりました。これは一時的な感覚の可能性もありますが、少なくとも「強い負荷=効果がある」という先入観が崩れた体験でした。
あくまで個人の体験ですが、医師の立場で印象に残ったのは、
- 関節や筋肉に無理な負担をかけにくい
- リラックスした状態での運動が、思った以上に重要である
特に、普段から肩こりや腰の張りを感じやすい方は、「頑張る運動」より「余計な力を抜く動き」のほうが合うケースもあると感じました。
もちろん初動負荷トレーニングは、痛みや病気を直接治すものではありません。痛み・しびれ・関節疾患などの症状がある方は、医師の評価が必要です。ただ、日常生活でも、無意識に力が入りすぎていることで、疲れやすさや不調につながっている方は少なくありません。
「体は、力で動かすものではなく、うまく使うものだ」
運動や体の使い方について興味のある方は、「無理なく、体に負担をかけない動かし方」 を意識する一つの参考として、こうした考え方があることを知ってもらえればと思います。

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