コロナウイルス(COVID-19)の構造、症状、感染経路、予防法の小活

corona virus

 2019年12月に中国武漢で出現したとされるコロナウイルス感染症(COVID-19)は、今現在で登場してから2年5ヶ月が経過しました。毒性はかなり弱まってきたものの、変異を繰り返して感染力は強まり、終息の兆しは未だに見られません。重症例は減少傾向にあり、過剰なコロナウイルス対策を立てる必要はありませんが、知識の整理は必要であるため、下記にまとめました。

コロナウイルスの構造

  • Spike Glycoprotein(s)
  • Hemagglutinin-esterase dimer(HE)
  • M-Protein
  • E-Protein
  • Envelope
  • RNA and N Protein

 コロナウイルスは直径約100nmの球状ウイルスで、表面にスパイクと呼ばれる突起のような構造が見られます。この形が日食のコロナのように見えることから、コロナウイルスと名付けられました。ウイルス粒子の内部には、ゲノムRNAとそれに結合するNタンパクからなるヌクレオカプシドが存在します。ヌクレオカプシドの外側はエンベロープに包まれていますが、エンベロープは脂質膜でできており、石鹸や洗剤で洗ったり、アルコールで消毒すれば容易に壊され、ウイルスが感染性を失うのはインフルエンザ同様です。エンベロープには受容体と結合するスパイク(S)タンパクやEタンパク、Mタンパクが存在します。

症状

一般的な症状
  • 発熱
  • 咽頭痛
  • 鼻水、くしゃみ
  • 頭痛
  • 空咳
  • 倦怠感
  • 腹痛、下痢
  • 関節痛、筋肉痛
  • 味覚または嗅覚の消失
まれな症状
  • 皮膚の発疹
  • 眼の充血、炎症
  • その他
重い症状
  • 高熱
  • 呼吸困難
  • 肺炎
  • 腎不全

 こうして見ると、このコロナウイルスの症状は風邪やインフルエンザと大して変わらないことが分かります。風邪でも味覚、嗅覚障害が生じることはありますし、風邪をこじらして肺炎になられる方も多いです。コロナウイルスでは急激に重症化して肺炎になられる方があるとのことですが、これは普通の風邪にも言えることです。

感染経路

  • 咳、くしゃみなどの際に感染者の鼻や口から放出される感染性ウイルスを含む粒子を吸い込むこと(エアロゾル感染
  • ウイルスを含む飛沫が、口、鼻、目などの露出した粘膜に付着すること(飛沫感染
  • ウイルスを含む飛沫を直接触るか、ウイルスが付着したものの表面を触った手指で露出した粘膜を触ること(接触感染

コロナウイルスの予防法(感染経路を遮断するという意味で)

  • 石鹸で定期的に手を洗う
  • 洗っていない手で目、鼻、口を触らない
  • 症状のある人に近づかない
  • 咳、くしゃみはマスク、ティッシュ、ハンカチなどでおさえる

 2022年5月現在、わりと当たり前になっていることをまとめました。今後もウイルスの弱毒化と市中感染化が進み、withコロナの方向に進んでいくと予想できます。ウイルスと共生して社会経済活動も行なっていく。そのためには、生活習慣を改善して免疫力を強化する一次予防の考え方がより重要になってきます。これについては別稿にまとめたいと思います🤗


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