いつも食べているご飯、パンは角砂糖何個分?

sugar

 糖質は3大栄養素である炭水化物のうち、食物繊維を除いたものになります。糖質は体や脳を動かす即効性の高いエネルギー源として使われます。糖質をとり過ぎると、血液中のブドウ糖が過剰に増え、血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が異常に高くなります(食後高血糖)。また、血糖値を下げるために膵臓からインスリンというホルモンが大量に分泌されることになります。

 食後高血糖やインスリンの大量分泌が繰り返されると、血管内で炎症が持続し、動脈硬化や全身で慢性炎症が生じることで、さまざまな病気や肥満や老化の要因になります。つまり、血糖値の乱高下を可能な限り抑えることが、これらの予防のためには重要です。

 血糖値を急激に上昇させるもの、ひとつは甘い飲み物です。液体は小腸からの吸収が早く、血糖値を急上昇させます。そして、白い炭水化物、具体的には普段口にしている白ごはんやパンが挙げられます。
 
 現代人は忙しいので、みなさんの中には食事がコンビニのおにぎりやパンのみ!という生活を続けている方もおられるのではないでしょうか。 

 このように数値で表すと、いかに我々が普段口にしている主食は糖質が多い(甘すぎる)ということが理解しやすいと思います。食後高血糖を起こさずに、血糖値の変化をできるだけマイルドにすることが、炎症の予防であり、体調管理やダイエットやアンチエイジングにとって必要です。だからと言って、主食を食べない!、ということはなかなか実行できることではないので、実行しやすい解決方法を挙げてみます。

  • 白米やパンの摂取量を減らして、おかずを増やす
  • 玄米や五穀米、全粒粉パンに切り替える
  • 野菜を先に食べる
  • よく噛んでゆっくり食べる
  • 食後に運動する

 居酒屋メニューのようなおかずや茶色い炭水化物を食べるとビタミン、ミネラル、食物繊維を豊富に摂取することができます。また、野菜を先に食べることで小腸を食物繊維でコーティングし、ゆっくり時間をかけて食事をすることで血糖値の急上昇を抑えられます。食後に横になってテレビを見ながらうとうとしたりすると、血糖値が急上昇し、ボディーブローのように全身の細胞を傷つけます。ですから、食後は一仕事してから一休み、が正解です。


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