お金


📚 大富豪の資産形成術
著者:マイケル・マスターソン
発売日:2024年7月24日

おすすめ度:

評価 :6/5。

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大富豪の資産形成術

 本物の大富豪が書いた経済的自立に向けての心構えと戦略💰

  • 人生においてお金持ちになることを何よりも優先する。お金があれば、他にもっと重要なことをするための時間がより簡単に作れるようになるのだから。十分なお金があれば、報われない仕事から解放され、思うがまま夢を追求でき、愛する人たちの面倒を見ることができる。だが、その日が来たとき、お金より大切なものはたくさんあるということを忘れませんように。
  • 幸福は好きなことに没頭しているときに訪れる。バラ色のリタイア生活の秘訣は、タダでも喜んでやりたいと思えるほど好きな仕事で報酬を受け取る方法を見つけ、自分の好きなときに、好きな場所でその仕事をできるようにすることだ。
  • 資産形成を始めるには今が最適だ。何をするにも「今」が最高のタイミングだからだ!今日稼ぐ100円は、明日稼ぐ100円より価値がある。複利で利息が付くからだ。同様に、今日、経済的に価値がある秘訣を学べば、明日学ぶよりも価値がある。知識も複利の利息と同じように増えていくからだ。1時間、1日、1週間過ぎるごとに、経済的苦境から経済的自由へと人生を方向転換できる可能性は低下していく。変化を先延ばしする人は、まず成功しない。
  • 成功した起業家のほとんどは、素早く行動するという本能を持っていて、決断を下すのも早い。成功は経験から生まれる。失敗することもあれば、勝利を手にすることもある。私たちはそうしたあらゆる経験から学ぶのだ。さあ、今すぐ行動を開始する準備をして(構え)、行動を開始しよう(撃て)。その後に調整する(狙う)時間は十分ある。
  • 4つのコア・バリュー ① 資産形成に関する長期目標 健康に関する長期目標 個人的人間関係に関する長期目標 個人的成長と発展に関する長期目標 を決める。本気で目標を達成したいなら、明確に期間を設定して取り組む必要がある。1年ごとの目標に細分化する。
  • 早起きこそが成功者になる最高の秘訣だ!早く仕事を始める人は、活動的できちんとしていて、自己管理ができている。一方、遅くまで働いている人は、勤勉ではあるかもしれないが計画性に欠け、熱心だが気まぐれで、よく働くが大した仕事はしていない。
  • 普通は長期、中期、短期的な目標を入念に立て、それを達成するために毎月、毎週、毎日何をすべきかじっくり検討した結果、少しずつお金が増えていく。
  • その日の早朝に今日1日の計画を立てる ー ①その日のタスクを確認する 仕事を分類して、優先順位を付ける最も重要なタスクから始める
  • お金持ちになる秘訣とはある一定の行動パターンに従うこと。お金持ちになりたければ、お金持ちの行動に従うこと。前もって思考パターンを変えるのに時間を浪費しても、いいことは何もない。経済的に自立し、いつどこにいても自動的に富を生み出すスキルをマスターしたいなら、成功者の行動を忠実に再現することが肝要である。
  • 達人たちに共通する8つの習慣 ー ❶勤勉である有能である複数の収入源を持っている (比較的)質素な家に住んでいる浪費をしない 並外れた倹約家だ まず貯蓄する お金を数える
  • 生来の蓄財の達人と会ったときは、それとなくわかるものだ。振る舞いや話し方から、ただ者ではないと感じられる。ピリピリせずにリラックスしていて、頭も固くなく柔軟だ。生来の蓄財の達人は、自分の能力に自信がある。それで成功してきたし、また成功する。これはすべて、経済的に価値の高いスキルを身につけているからこそ可能なことだ。
  • 収入が増えても、支出は抑えるべし。お金は簡単に手に入るほど簡単に出て行ってしまうものだ。(マイク・タイソンの悲話 ー 浪費バカ)
  • 自分が購入したくだらないモノのほとんどは、①数ヶ月後には使用しなくなり、②出費に見合う価値は得られない、ということを繰り返し自分に言い聞かせよう。家族と出かけたピクニックや、愛する人と一緒に散歩したこと、友人と過ごした時間など、人生で最高の思い出には、お金は(ほとんど)かからない。人生で最高のモノは手が届く値段で十分に買える。
  • 定期的に自分の資産がどれくらいあるかを確認するためにも、毎月パーソナル・バランスシートを作成する。
  • 管理系の仕事、技術系の仕事より、利益を生み出す仕事(マーケター、セールス担当者、コピーライター、新商品開発担当者、これらの人材をマネジメントする人)は昇給チャンスが得られる可能性が一番大きい。
  • 学びにも複利のような奇跡が起こる。経済的な価値の高いスキルを身につけたら、それによって得られる利益は、まるでレバレッジをかけたように増えていくのだ。
  • セールスに関する根本的な視点は、1. 顧客を引き寄せるための最も費用対効果が高い方法は何か? 2. そうして得た顧客に繰り返し買い物をさせる最もいい方法は何か?つまり、ビジネスにおける厄介な問題は、1. 新規顧客の獲得にかける費用を下げる 2. 既存客の生涯価値を高める という2つの目標に取り組むことが、解決につながる。
  • リタイア生活を幸せに暮らしたいなら、自分以外のものに注意が向けられ、意味がある仕事をするべきだ。他に十分なお金、自由、たっぷりな時間、充実感が得られる目的が必要だ。
📚 7年以内に最低1億円個人資産をつくる マル秘資産形成術
著者:マイケル・マスターソン
発売日:2016年7月25日

おすすめ度:

評価 :6/5。

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 蓄財には3つの要素があります。①投資期間 投資額 投資収益率(ROI) お金持ちになるためには3つの要素のうちどれか1つを増大させる必要があります。より高いROIを得ることは有効ですが、絶対に必要なのは収入を飛躍的に増大させることであると著者は言います。この本のテーマは、7年以内に百万ドル単位の純資産を作ることであり、そのためのノウハウが散りばめられています。

  1. 「お金持ちになること」を最優先事項にする。「どの選択肢を選べば、よりお金持ちになれるか?」と自分に問う。7年以内に百万ドル単位の純資産を作ることを最優先事項にしたからといって、他の目標を無視する必要はない。それらに向ける時間と注意を制限するのだ。
  2. 豊かな生活をするために大金を使う必要はない。人生で貴重なものは、実はタダであり、時間と愛を注ぐだけでいい。そして次に大切なもの、つまり生活を豊かにする物質的なものには、賢い購入方法があり、長く使うこともできるのである。「何にお金を払うか?」これがリッチに生きる上でとても重要である。
  3. 毎年より多額の投資をすることと、より高いROIを得ることの両方に取り組まなければならない。ROIを高めるためには、株、不動産、小規模なビジネスに投資する必要がある。50%以上の大きな利益を出す方法はただ1つ、自分で起業することである。
  4. どんなに素晴らしいビジネスのアイデアも、1、2年、十分なテストをするまではうまくいくかどうかがわからないので、すぐに本業を辞めてはいけない。リスクを抑えるために、小さく始めて次第に大きくしていく。
  5. ちょっとした頼みごとが成功のための有力な手段になる。助けを必要としていることを友人や仕事仲間に伝え、力になってくれそうなすべての知り合いのリストをつくる。裕福で、成功している人々にとって、駆け出しの人間を助けることは、たいてい気分のいいことである。イチかバチか贈り物(本など)を送って、人脈を強化する。
  6. 新しいビジネスで商品を売る秘訣やテクニックを見つけ出すには、専門家(業界の内部の人間)のアドバイス、徹底したリサーチ、そして粘り強くやり遂げる意志が必要である。ビジネスが失敗する原因のほとんどは、目に見えない販売の秘密を発見するまでの期間を持ちこたえる資金がないことである。
  7. 対象にしている市場をよく知り、顧客の購買熱のパターンを理解する。購買熱の程度と持続時間を決定する要因を把握し、顧客によく注意を払って追加の販売キャンペーンを企画する。
  8. 優れた従業員を見つけ、その人を大切にする。最も意欲的で最も才能がある人間だけを雇えばよい。そして、従業員が自分たちで問題を解決する方法を学ぶ機会をつくる。
  9. あるビジネスが実際にどのように動いているかは外部からではわからない。重要な秘密、特に販売とマーケティングに関する秘密は「仕事をしながら」学ぶ他ない。自分でビジネスを始める準備が整うまで、2、3年は、従業員兼学生として過ごすつもりでいよう。熱心に学び続けることだけが人を向上させるのだ。
  10. 賃貸物件への投資にしても株式投資にしても、投資の成功は、有利な条件で買う、というシンプルなルールに基づいている。
  11. フリーランスのセールスライティングは、文章を書くことが好きな人や、働く時間や場所や頻度を自由に決めたい人にとっては、格好の仕事である。もちろん必死で働かなければいけないし、日々のスケジュールを立て、それを厳守しなければならない。
  12. すでに会社を持っているなら、どんな業種であっても、セールスライティングのスキルを身につけることは必須である。会社を持っていない人には、セールスライティング・スキルの習得は、会社設立に向けた最も自然な第一歩である。このスキルはビジネスの内容にかかわらず、コミュニケーションを促進し、当然、ビジネスの収益を増加する。
  13. セールスライターとして成功するために、❶優れた自宅学習プログラム(AWAIなど)を購入し、本気で取り組む。 ❷ダイレクトレスポンス・マーケティングの基本をより深く理解するために専門書を読む。 ❸最も成功したセールスコピーを研究する(写経)。❹自分が興味があり、知識を持っているニッチな分野を選んで、書いてみる。
  14. マーケティングの知識をスポンジのように吸収する。あることを第2の天性にしたければ、こういうもの(テープなど)にどっぷりと浸からなければならない。
  15. 自分の力で成功したいならば、ビジネスの決め手となるスキルの専門家にならなければいけない。情報出版ビジネスの運営の仕方、販売方法、利益の出し方など。毎日、少なくとも1つの課題に取り組んで、少しでも目標に近づく。
  16. 新しい顧客を獲得するのに、通常の広告よりも”口コミ”が効果がある。サービスの質を高め、入念に編集した無料のパンフレットを継続的に配布する(継続教育キャンペーン)。メッセージには強い説得力がある。
  17. 専門分野を絞り込み、専門分野に精通し、自分を売り込む。価値のあるスキルで実用レベルに達するには、約1000時間。そのスキルをマスターするには、約5000時間かかる。1日2時間勉強し、加えて3時間練習するとすれば、それを3年間続けなければならない。今、始めなければいけない。
  18. マーケティングは医学に似ている。多くのことを学ぶほど、学ぶべきことが増えていく。謙虚であり続け、勉強をやめなければ、成功する可能性は高まっていく。
  19. 良いメンターから身につけられるスキルは、意思決定、戦略的思考、プランニング、コーチング、効果的な人事管理など多岐にわたる。メンターがくれるアドバイスは、人生に非常に大きな影響を与える可能性がある。メンターの価値を認識し、それに対して報いなければならない。
  20. 成功した人々と意味のあるネットワークをつくる。魅力的で熱心な聞き手になる。(注意深く聞いて、返事をする前に一呼吸、間を置く。正確に理解できないときは質問する。
  21. 自分の会社への投資、他の会社への投資、不動産への投資。しかし、投資するだけでは不十分だ。財務的に価値のあるスキル(特に販売やマーケティングの知識)を使って、投資対象を成長させ、より多くの利益が出るようにしなければならない。

 株式投資は資産形成に必須であるけれども、それだけでは足りない。特定の分野の専門的スキルと経済的に価値のあるスキル(販売・マーケティング)を磨くことに集中して、起業することが大事なんだと改めて理解できました✊🤓

📚 金持ち父さん貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
著者:ロバート・キヨサキ
発売日:2013年11月8日

おすすめ度:

評価 :6/6。

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金持ち父さん貧乏父さん

 マネーリテラシーを高めたい人が最初に読むべき本

  • 金持ちがさらに金持ちになり、貧乏人がさらに貧乏になり、いわゆる「中流」の人たちがいつも借金に追われている理由の一つは、お金に関する教育が学校ではなく家庭で行われているからだ。頭に入っているお金に関する知識は貧乏な親から教えてもらったものだけだ。
  • 中流以下の人間はお金のために働く。金持ちは自分のためにお金を働かせる。
  • 金持ちになりたければ、お金について勉強しなければならない。学べば学ぶほど、知らなくてはならないことが出てくる。しかし、お金に関する教育が自分に足りないことが問題なのだと気づく人はほとんどいない。
  • 恐怖と欲望をコントロールする方法を学ばずに金持ちになったとしても、それはただ金をたくさんもらえる奴隷になっただけで、奴隷であることに変わりはない。ただ感情に突き動かされるまま、高い給料、昇給、安定した仕事を求めて一生を過ごす。鼻先にニンジンをぶらされられた馬が、走り続けるのと変わりがない。収入、支出に続いて負債も増え、一向に資産が貯まらない(ラットレース)。
  • 人間の一生は「無知」と「啓蒙」のあいだの絶え間ない戦いである。人間が自分を知るための情報や知識を求めなくなると、すぐに無知がしのび寄ってくる。たいていの人は学校を卒業することがゴールになってしまい、それがスタートになっていない。
  • 金持ちは資産を買う。中流以下の人間は負債を買う。一番大切なことは資産と負債の違いを知ることだ。次は収入を生む資産を買うことだけに努力を集中することだ。
  • たいていの人はキャッシュフロー(お金の流れ)を理解していないために、なぜ自分がお金に苦労しているかすらわからないでいる。このような人は「一生懸命に働くのはいいことだ」とだけ教えられ、「自分のためにお金を働かせる」方法を知らないでいるため、必要以上に働き続けることになる。
  • 持ち家を所有することにともなう「損失」の中で最大のものは、それによって大切なチャンスが失われることだ。家にかかるお金が支出としてどんどん出て行く一方で、資産の欄には何も貯まらない。投資には手を出そうとせず、投資の経験を逃してしまう。こうして、「洗練された投資家」になるチャンスを失う。
  • ラットレースに巻き込まれた人間は、収入が増加すれば支出も増加し、資産に投資するための余裕は永久に出てこない。
  • 経済的な安定を確保しようとするなら、自分のビジネスを持つことが必要だ。
  • 金持ちと中流以下の人間の大きな違いは、中流以下の人間がお金を手にするとまずぜいたく品を衝動買いするのに対して、金持ちはぜいたく品を最後に回すことだ。
  • 会社を持っている金持ちは、1. 稼ぐ 2. お金を使う 3. 税金を払う(税金を払う前に収入から経費を支払う = 有利な税金対策)会社のために働いている人々は、1. 稼ぐ 2. 税金を払う 3. お金を使う
  • 私たちはいま、歴史上かつてなかったほど変化と興奮に満ちた時代を生きている。ファイナンシャル・インテリジェンスを高めなければならない理由は、古い考え方に固執せず、選択肢を増やしてチャンスを活かすためだ。お金を速く作りたいためだ。年月がたてばそれだけ経験も知恵も増す。
  • 株や不動産やそのほかのマーケットに投資するよりも、まずお金に関する知識を習得するために投資しなさい。賢くなればなるほど、リスクを跳ね飛ばして勝利を手にするチャンスは増える。セミナーに参加したり、偉大な投資家の言葉に耳を傾ける。
  • 学校では、まちがえるのは悪いことだと教えられ、まちがえると罰を受ける。だが、人間は間違えることで学ぶ。金持ちになるのも同じだ。勝者は負けを恐れないが、敗者は負けを恐れる。失敗は成功に至るプロセスの一部だ。失敗を避ける人は成功も避けている。どんなときも楽しむことだ。
  • 賢い人間というのは、自分より賢い人間と仕事をするか、またはそういう人間を雇う。アドバイスを誰かからもらいたいときは、正しい相手を選ぶことが大切だ。
  • 「いくら稼げるか」ではなく「何を学べるか」で仕事を探しなさい。
  • あちこちの課を転々とし、ビジネスの実務の全体的な知識を得たり、それぞれの部や課がどのような相互関係を持っているかを学ぶ。
  • もし危険を冒したり心配したりするのがいやだというならば、若いときに始めることだ。
  • 人は損をするのが怖くて、そのために損をする。世の中の大部分の人が金持ちになることを夢見ているが、損をするのを恐れるあまり何もしない。
  • テキサス人は失敗からエネルギーをもらって勝利者になる(アラモ砦を忘れるな!)。このやり方はすべての勝利者にあてはまる。失敗をこやしにしてやる気を起こすものが勝者となり、失敗によって打ち負かされるものが敗者となる。
  • 金持ちになるのは実際は簡単でもなく、またひどく難しくもなかった。ただ言えるのは、強い目的意識、理由づけがなければ人生で何をやるのも難しいということだ。
  • すべてがどんどん変わっていく現代においては、あなたが何を知っているかはもうあまり意味を持たなくなっている。なぜなら、あなたが知っていることがもう時代遅れになっている場合が多いからだ。問題なのはいかに速く学ぶことができるかだ。
  • 自己抑制能力(キャッシュフローの管理、人の管理、自分の時間の管理)を高める。
  • 現代は情報の時代だ。情報には値段がつけられないほどの価値がある。いい不動産ブローカー、いい株式ブローカーならば、いい情報を与えてくれるばかりか、きちんと時間をとっていろいろ教えてくれる。大事なのは、顧客の利益を最大にすることをつねに心がけるブローカーを見つけることだ。
  • 人を管理することの本当の意味は、専門分野で自分よりすぐれている人をうまく使うこと、そして充分に報酬を与えることにある。
  • 何かを学びたいという人に誠意を持って教えれば教えるほど、あなたは多くのものを学ぶことができる。お金について学びたければ、だれかにそれを教えてあげることだ。
  • 税金は勤労所得に対するものが一番高い。一番税金が低いのは不労所得だ。経済的自由と大きな富を手に入れる鍵は、勤労所得を不労所得とポートフォリオ所得に変える能力だ。

Rich Dad

  • 金がないことこそが悪の根源だ
  • どうやったらそれを買うためのお金を作り出せるだろうか? → 頭を働かせる
  • 税金は生産する者を罰し、生産しない者に褒美をやるためのものだ
  • 一生懸命勉強しろ、そうすればいい会社を買うことができるから
  • 私が金持ちでいるのは子供がいるからだ
  • お金やビジネスについての話を食卓でするのを大いに奨励する
  • リスクをとることを学べ
  • この家は負債だ。持ち家が自分にとって最大の投資だという人は大いに問題がある
  • 請求書の支払いをほかのどんな支出よりも優先した
  • 経済的に百パーセント「自分に依存する」ことが大事だ
  • どんどん投資を増やした
  • 自分で仕事を生み出すためのビジネスプラン、投資プランの書き方を教えてくれた
  • 「私は金持ちだ。金持ちはそんなことはしない」とよく言っていた
  • 「お金は力だ」といつも言っていた
  • 家計からお金を吸い取っていくからには、家は「負債」だ。住宅ローン返済、固定資産税、保険料、維持費、光熱費 etc.
  • 広く浅く学ぶこと、「学ぶこと」がすべてだ
  • いい教育も大事だが、三つの所得の違いを知ること、違う種類の所得を得るための投資スキルを身につけることは、経済的自由を願うすべての人が必要な基礎教育だ

Poor Dad

  • 金への執着は悪の根源だ
  • それを買うためのお金はない → 頭を休ませてしまう
  • 金持ちはお金に困っている人を助けるためにもっと税金を払うべきだ
  • 一生懸命勉強しろ、そうすればいい会社に入れるから
  • 私にお金がないのは子供がいるせいだ
  • 食事をしながらお金の話などしてはいけない
  • お金に関しては安全第一で
  • この家は私たちにとって最大の投資であり、最大の資産だ
  • 請求書の支払いを最後にした
  • 会社や政府が自分たちの面倒をみてくれると信じて疑わなかった
  • わずかな金を貯めるのにあくせくした
  • いい仕事につくための上手な履歴書の書き方を教えてくれた
  • いつも「私は絶対金持ちにはなれない」と言っていた
  • 「お金に興味がない」「大切なのはお金じゃない」などとよく言っていた
  • 多くの人にとって家は「夢」であり、最大の投資だ
  • 専門家になり、「安定した仕事につくこと」がすべてだ
  • 人生で成功するには良い教育といい仕事を得て、何年もせっせと働きさえすればいい。

 ローンで家や車を買って負債を増やすためにそのお金を使うのは、「中流階級への道」を選ぶことを意味する。お金を自分の頭に投資し、資産の獲得のしかたを学ぼうとする人は、自分の目標、未来の自分の姿として、「金持ちになる道」を選んだ人だ。あなたとあなたの子供の未来は、あなたが今日、選ぶ道にかかっている。次の言葉をしっかり叩き込もう🔥👊

「いま毎日やっていることの行きつく先はどこですか?」

📚 大君の通貨 幕末「円ドル」戦争
著者:佐藤雅美
発売日:2003年3月7日

おすすめ度:

評価 :5/5。

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大君の通貨

 この本を読めば、どのようにして日本の金貨が奪われたのか?なぜ、日本は3分の1という極端に不利な交換レートで取引をさせられたのか?小判が流出し、果ては、とてつもないインフレにまで見舞われることになってしまったのか?そんな当時の様子・歴史の転換点の現場を生々しく知ることができます。日本人が金を持つ意義を強く感じさせてくれる書籍です。

 主な登場人物はイギリスの初代駐日外交代表ラザフォード・オールコック、アメリカの駐日公使タウンゼンド・ハリス、そして条約調印後の通貨問題でオールコック、ハリスと相対した外国奉行水野筑後守忠徳です。当時広東でアロー戦争(第二次アヘン戦争 1856-1860年)が勃発しており、イギリスは日本とは友好関係を維持しておかなければならないという外交戦略上の要請がありました。そして、アメリカ人のハリスが日本との通商条約の、最初の調印者となりました。ハリスの締結した日米修好通商条約(1858年)は、ペリーの日米和親条約と並んで、キューバをめぐっての米西戦争までの、アメリカが誇りうる、独立以来の唯一の外交偉業とのこと。ハリスはイギリスの脅威をことさら強調し、イギリスへの盾とするため、幕府にアメリカとの条約締結を急がしたようです。

 経済・外交には無頓着な幕府の役人が多い中で、貨幣に関しては有数の理論家である水野の主張(日本の一分銀は政府の刻印を打つことによって三倍の価値が与えられた紙幣のような通貨である)に対し、オールコックやハリスは耳を傾けず、銀貨の同量交換を要求します。当時の日本での金銀比価は一対五。国際金銀比価は一対十六。横浜では銀五グラムを金一グラムと交換することになりました。その金一グラムを上海へ持っていって売ると、銀十六グラムを手にすることができました。これを繰りかえすと、知恵も努力もいらずに際限なく、金であれ銀であれ、量を増やしていくことができたのです。

 アメリカの偉人、英雄ハリスは一方でコバング(小判)の利殖という、敬虔なプロテスタントが建国したアメリカの、アメリカ人の源流たるアメリカ人が、蔑み、もっとも恥ずべきとしている行為を陰でこそこそやっていたのです。南北戦争(1861-1865年)のごたごたでハリスには処分はくだされませんでしたが、国務省の役人はハリスの不始末を知っている者もおり、リンカーンはハリスを熱狂的に迎えることはなかったとのこと。それでも、蓄えはがっちり残し、ニューヨークで不自由のない引退生活を送ったようです。オールコックも外交官の一分銀両替特権(市中相場より有利な為替相場で両替する権利)を握りしめて離さなかったそうです。

 1860年前後の当時において、外国人の干渉によって、一国の貨幣制度がこれほど突然に、また激しく混乱したことは、古今東西、世界のあらゆる時代をとおして、歴史にその先例を見ない、とのことです。外部からの圧力、つまりオールコックとハリスの圧力によって、日本の通貨の価値は一挙に三分の一に減ぜられ、物価は三倍に騰がりました(金流失防止目的の金価格引き上げと一分銀の価値の低下による)。この物価高騰による世論の沸騰はオイルショック時の比ではなく、終戦直後のけたたましいインフレと比較すべきパニックでした。そして生活に苦しむ武士は、その怒りを外国人と、開国・貿易を許可した幕府にぶつけました。武士や浪人で、少しでも政治意識に目覚めたものなら、幕府と開国・貿易に反感を持ち、攘夷へ、倒幕へ、と傾斜していったのも無理はないでしょう。

 明らかに無理を承知で横車を押し私腹を肥した米国公使ハリスは確信犯、何となく違和感を抱きながら行動を共にし対日圧力を加速した英国公使オールコックも従犯です。通貨問題、小判の流出、そして金価格を引き上げることによって起きた物価上昇と幕府の財政破綻。幕府瓦解の原因は、すべてハリスとオールコックのミス・リードにあり、二人が幕府を倒したと言っても、決して言いすぎではないでしょう。

 クリミア戦争(1853-1856年)によるイギリスとロシアの対立、アロー戦争、イギリス本国政府の日本に対する友好的な姿勢、そしてアメリカ南北戦争。香港のジャーディン・マセソン商会の横浜支店、大老井伊直弼(信念のある政治家ではあるが、外交・通貨問題には無頓着)、桜田門外の変など、通貨問題と直接・間接的に関係のあることがらと絡め、またオールコックの著書『大君の都』の内容を含め、オールコックやハリスのリアルな人間性が描かれており、時代背景とその時代を生きた人々の思惑がこの本からよく分かります。水野筑後守忠徳は、事情をすべて知っていた唯一の日本人として描かれており、終始外交の枢要な位置にいますが、大事なところで閑職に追いやられ、阻止することができませんでした。小笠原諸島の開拓などで活躍もしますが、腕の振るいどころがないまま幕府の崩壊を迎え、明治元年に「病に罹り憤死した」とされています。経済感覚を持つことが大事だと歴史からも学べました❗️