健康


健康
📚 チャイナスタディー 最新改訂増補版 世界最高峰の栄養学研究が解き明かした「食事」と「健康・病気」の関係
著者:T・コリン・キャンベル トーマス・M・キャンベル 松田麻美子(翻訳)
発売日:2024年3月1日

おすすめ度:

評価 :6/6。

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チャイナスタディー

 コーネル大学とオックスフォード大学が中国政府の協力を得て行った、世界史上例を見ない大規模な研究。この調査で、中国の田舎に住む人々はほとんどが徹底した菜食主義(低脂肪、高繊維の食事)で、コレステロール値や血圧が低く、肥満や心臓疾患、ガン(大腸ガン、前立腺ガン、乳ガン)、糖尿病、骨粗鬆症といったいわゆる生活習慣病が非常に少なく、これらの病気は肉食をしている裕福な人だけに見られる贅沢病にすぎないことが明らかになった。数多くの動物実験でも、これを裏付ける結果が得られている。
 「よりよい健康を手にするための処方箋」とは、以下の2点を知ること。①プラントベース(植物性食品中心)ホールフード(丸ごと、つまり未精製・未加工)の食事摂取による、トータルな面での健康効果。②動物性食品(あらゆる種類の肉・魚介類・乳製品・卵など)の摂取による、知られざる健康上の危険性。

  • 1970年代の中国のガン分布図において、なぜ、ガンは中国の一部の農村地域に多く、ほかの地域には少ないのか(ガンの罹患率は100倍も差がある)?なぜ、中国では相対的に、ガンがアメリカより一般的ではないのか?中国人は遺伝的にはほぼ単一民族であるため、この相違は環境的因子によって説明されねばならない。
  • 動物性タンパク質や脂肪が多い食事は、血中コレステロール値が高いことと関係しており、この二つの要素は、生殖(女性)ホルモンレベルが高いこととともに、乳ガンが多いことや、早い初潮年齢と関係している。
  • 食物繊維を豊富にとることは、直腸や結腸のガンの罹患率が低いことや血中コレステロール値が低いことと関係している。
  • 健康を勝ちとる秘訣は、サプリメントでビタミンCやβカロテン、あるいは食物繊維など個々の栄養素を摂取するのではなく、ホールフード(自然丸ごとの果物や野菜、全粒穀物)を摂取し、無数の栄養が体内で協力し合って作用することにある。
  • 栄養は単離され錠剤として摂取された場合、働かないだけでなく、ガンや総死亡率を増悪させることさえある。栄養は、無数の栄養素と栄養素に類似した化学物質が無数のメカニズムによってダイナミックに機能する。
  • 身長や体重が増えることとタンパク質の摂取は深く関係しており、動物性タンパク質と植物性タンパク質のいずれも効果がある。
  • バイパス手術や血管形成術は、心臓病の原因に対処するわけではなく、最も重症の心臓病患者以外の人の心臓発作を予防したり、寿命を伸ばしたりはしない。
  • 減量のためのベストの解決策は、「ホールフード・プラントベースの食事(WFPB)」と「適度な運動」に尽きる。
  • 肥満遺伝子探しの背景にある目的は、薬の開発にある。「遺伝子的根拠を知ることで、肥満をコントロールできるかもしれない」というアドバイスは、無視した方がよい。
  • 食物繊維の多い、丸ごとの(未精製・未加工の)植物性食品は糖尿病を予防し、高脂肪・高タンパクの動物性食品は糖尿病を助長する。
  • 食物繊維は何百種類もの物質で構成されており、そのきわめて複雑な一連の生化学的・生理学的事象を通じて発揮される。「単離された繊維」の効果は不明だ。
  • 食物繊維を多く含んでいて動物性食品の少ない食事は、大腸ガンを防ぐことができる。
  • 乳製品と肉類は体により多くの「IGF-1」をつくらせ、「活性型ビタミンD」の生成を抑制し、前立腺ガンの重大なリスク因子となる。
  • 1型糖尿病や多発性硬化症などの自己免疫疾患は、免疫システムが血流にまぎれ込んだ未消化の動物性タンパク質と同じに見える自らのタンパク質を攻撃してしまうような形で、うまく機能しなくなるという共通点があり、動物性食品、特に牛乳の摂取がリスクになる。(外来性のペプチドと自分の体の組織のペプチドのアミノ酸配列が似ている。)
  • 動物性食品と乳製品が代謝による酸負荷を増やし、カルシウムを骨から引き出すとき、尿中のカルシウム量が増加し、骨粗鬆症のリスクが増加する。
  • 動物性食品が多く、植物性食品の少ない食事は、コレステロールが動脈に蓄積してプラークを作るのと同じように、脳にβアミロイドタンパク質のプラークを蓄積させ、アルツハイマー病のリスクを高めてしまう。
  • 活性型ビタミンD」レベルは動物性タンパク質(血液の酸性化)とカルシウムの両方のとりすぎによって低下してしまう。間違った食べ物を摂取すると、多発生硬化症などの自己免疫疾患やガンのリスクなどの有害な影響が生じる。
  • 栄養とは、無数の化学物質が無数の状況下で反応するきわめて複雑な生化学システムの中で、さらにあらゆる反応が作用し合ってはじめて機能するものである。サプリメント(栄養補助食品)として摂取された単独の栄養素は、ホールフードの代わりにはなれないし、予期せぬ副作用を引き起こす可能性もある。栄養素は食べ物として摂取されたときにのみ重要となる。
  • 1980年代半ばにサプリメント業界が誕生した。この業界にとって、個別栄養素の健康効果を強調することは、莫大な利益を生むビジネスなのだ。サプリメントは過大評価されており、ほとんど、あるいは全く価値がない。
  • 植物性食品は動物性食品よりもはるかに多くの抗酸化物質や食物繊維、ミネラルを含んでいる。動物性食品の中に含まれる栄養素で、植物からは十分に得られない栄養素はビタミンB12を除いて何もない。(日本人は海苔から摂取できる。)
  • 遺伝子の働きは栄養次第であり、動物性タンパク質の摂取量を調節するだけで、悪い遺伝子の活動を「ON」にしたり、「OFF」にしたりできる。
  • 正しい栄養の摂取(WFPB)が進行した心臓病、肥満、糖尿病、ガン、自己免疫生疾患などの病気のあらゆる段階において、腎臓や骨、目や脳に対して、最大限の症状改善をもたらしてくれる。
  • 健康維持と病気予防に最も貢献するのは、独立した個々の栄養素ではなく、食習慣全体と、丸ごと(未精製未加工)のプラントベースの食品群がもたらす総合的な効果である。
  • どんな店でも、最もヘルシーな食品売場とは、丸ごとの果物と野菜を売っているところ、つまり青果物売り場なのである。
  • ヘルシーな食事をすることに、危険は一つも伴わない。しかし、現在施されている治療のほとんどが、なんらかの副作用を招いてしまっている。
  • 医師は「栄養に関する知識、および栄養がいかに健康と結びついているか」ということに関する教育を、受けてきていない。医師の知識とは、従来どおりの標準治療、つまり薬や手術だけを意味することが多い。病気を阻止することは医療の現状ではあまり重要視されていない。
  • 「病気の原因に関する研究」や「薬を使用しない治療法」などは、医学教育には全く存在しない。医学生やインターンは、業界の医療情報担当者による絶え間ない教育指導のもと、必要以上に薬や医療機器に頼ることについて学んでいる。
  • 「業界から侵食されたアカデミアがいかに科学を自分たちの都合のいいように修正し、自分たちの意にそぐわない科学情報を信用しないようにする力を持っているか」
  • 栄養がもたらす全体論的な効果が世間の目から隠されたままである理由の一つは、医療者や研究者が研究室や講義室、診療所、政策委員会で、栄養学の核となる概念を研究したり、議論したりすることさえ怠っているからだ。この栄養学の知識が、自分たちの製品やプログラムよりもはるかに安価で効果的な健康問題の解決策を提供するかもしれないことを恐れているからだ。
  • 流行のダイエット法や既存の健康法では短期間の効果はあっても肥満・心臓病・糖尿病・ガンといった深刻な生活習慣病の追放にはつながらない。

 食物繊維やファイトケミカルは何百種類もの物質で構成されている。「細胞内部のメカニズム」と「食べ物や環境」は互いに複雑なネットワークを構築しており、科学はほんの一部分の現象だけを観察しているに過ぎず、分かっていないことの方が圧倒的に多い。細かな現象については未解明な部分は多いものの、「ホールフード(未精製・未加工の食べ物)でプラントベースの食事(WFPB)」が、基礎研究でも疫学的にも健康増進の裏付けがあり、シンプルでありながら、最高級の「医療」とも言えるだろう👍🌞

📚 ”自然治癒力”を最大限に引き出す 石原医学大全
著者:石原結實
発売日:2023年11月27日

おすすめ度:

評価 :5/5。

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石原医学大全
  • 「冷え」が健康寿命を縮める 熱が低い状態では細胞の活動は停滞し、老化は加速し、免疫力は低下する。代謝(消化・吸収・利用・排泄)が低下し、肥満に繋がる。
  • 過食と免疫力低下 満腹は病気の原因となり、空腹は万能薬となる。栄養過多は感染症を誘発し、抵抗力を下げる。免疫を担う白血球は「満腹」のときに活動が極端に低下する。朝食を抜くのが最適である。
  • 人間の健康に「塩」が必要 塩分は体熱を上昇させ、気力・体力を充実させる作用がある。労働や運動で汗を流し、不要な塩分を体に溜めず速やかに排泄すること。
  • 糖から肝臓や腸でアルブミンが合成される cf. 草食動物
  • 血液の汚れがガン・万病の原因 食生活の欧米化(高脂肪、高タンパク食)がガンのタイプを変え、ガンの罹患率を増やした。体に「冷え」をもたらし、血液を汚すのが「運動不足」と「過食」だ。体は発疹や炎症で血液中の汚れを処理しようとする。それを起こせない場合、血管内壁に汚れを沈着させて、動脈硬化を起こす。
  • 水毒が体を蝕む 水の飲みすぎ(水毒)は、体を冷やし、種々の病気の要因になることもある。喉が渇いた時に、おいしいと感じる量を飲むようにする。筋肉を動かして熱を産生し、体を温め、利尿作用も強力な紅茶、生姜紅茶、生姜湯、ハーブティーを飲む。
  • 断食で体を正す 「腹八分目」にするには「朝食を抜く」こと。力士達は朝食を一切食べない。空腹がもたらす健康効果は、
    1. 内臓が元気になる ー 胃腸が休まり、他の臓器への血流が復活する。
    2. 血液も見た目もスリムになる
    3. 体熱上昇から免疫力アップ ー 風邪からガンまであらゆる病気の予防になる。
    4. 排泄促進 ー 体内の浄化が進む。
    5. オートファジー機能で細胞から若返る ー 体がピンチな時に活性化する。
    6. サーチュイン遺伝子の活性化&グレリンの分泌 ー 長寿をもたらす。
    7. メンタルが整う ー 胃腸ではなく脳に血液を供給でき、うつの改善につながる。
    8. ガンの予防 ー 低カロリー・低タンパク質が最も発ガン率が低い。
    9. 少ない睡眠時間でも活動できる ー 消化吸収器官の日中の稼働時間が少なく、必然的に睡眠中の解毒や排泄作業の負担も軽減される。
    10. 生殖能力が高まる ー 胃腸ではなく、陰茎の海綿体の血流が増加する。
  • 「出す」ことが何よりの健康法 よく噛むだけで少食でも満足できるようになり、消化吸収の負担が減る分、排泄が増える。
  • 強壮・強精・老化防止パワーの強い食材を摂る ヤマイモ、ゴボウ、ニンニク、ネギ、タマネギ、ニラなど。
  • ボケたり病気になったりせずにポックリ逝くには少食と運動!
  • 謙虚、感謝、利他、親切が、心身の健康増進につながる。 オキシトシン分泌↑
  • 貧乏人の子だくさん 「人参リンゴジュース断食」で少々の空腹を経験すると、生殖力が高まる。生姜、腹巻で下腹部を温めてあげることも必要。
📚 便秘の8割はおしりで事件が起きている!
著者:佐々木みのり
発売日:2023年11月21日

おすすめ度:

評価 :5/5。

🎉🌟


便秘の8割はおしりで事件が起きている!

便秘で悩む人の8割以上が該当するという「出口の便秘」の実態と解決方法

  1. おなかの便秘 便をつくる場所「おなか(大腸)」で起こる便秘。
  2. 出口の便秘 便を排泄する通路「出口(直腸・肛門)」で起こる便秘。「出口の便秘」が慢性化すると直腸や肛門が便意に対して鈍感になり、「鈍感便秘」となる。

 理想の便は歯みがき粉より少し硬く、しっかり形があり、便器の水は汚れない。正常な排便は1日1〜2回で、便が下りてくるたびに完全に排便するので、直腸と肛門はいつも空っぽ。ウサギの糞のようなコロコロ便は便秘の始まりである。直腸と肛門が空っぽにならないので、排便感覚が鈍感になり、排便の際の腹圧で、肛門に大きく負担がかかる。いぼ痔痔核 肛門のうっ血)、切れ痔裂肛 肛門に傷)、痔ろうあな痔 肛門周囲にバイ菌)につながる。

  • 便意が起きたら我慢しない! ❌ 便ためトレーニング
  • 便秘の始まりは学校生活から。トイレを我慢しないように!
  • 出口の便秘や鈍感便秘の人が下剤を使うと、便秘に効果がないまま、下痢になることもある。
  • ニオイおなら」が出る場合は腸内細菌のバランスがくずれているかもしれない。出口の便秘の場合は、出残り便のニオイを引き連れるため「ニオイおなら」となる。ガスが直腸壁から吸収されて血中に入るので、汗や息も臭くなる(口臭)。
  • 出残り便があると下着を汚しやすく、便もれ事件が起きてしまうことがある。
  • 肛門の締まりには問題がないのに便失禁のような症状を起こす「ニセ便失禁」の原因は、1. 出口の便秘 2. 鈍感便秘 3. 下剤の乱用
  • 食後すぐに便意があったり、排便の回数にかかわらず、痔がある人や細い便がチョロチョロと何回にも分けて出ているような人は、出口の便秘の可能性がある。
  • 温水洗浄便座によるおしりの洗いすぎは、肛門の皮膚を傷つけるだけでなく、便汁を製造したり、直腸粘膜が傷がつくと、排便反射がうまく脳に伝わらず、次第に便意が起こらなくなってしまう。
  • 出口の便秘 → 鈍感便秘 → 糞詰まり(便栓塞)の連鎖。糞詰まりに下剤や浣腸は効かず、受診して「摘便」してもらう必要がある。迷走神経反射を起こすことも。
  • 肛門のまわりの皮膚は目のまわりと同じくらいデリケートであり、洗いすぎることでバリア機能を担う「皮脂膜」がはがされ、炎症を起こす。
  • おしりの洗いすぎ → 「過剰衛生症候群」肛門が真っ白、肛門が真っ黒、シミやブツブツ、肛門がつっぱる、肛門がペタペタ・テカテカ・ヒリヒリ、切れ痔になる、性病をうつされる、など。 ❌ 温水洗浄の習慣化 ❌ おしり用ケア用品
  • 肛門そう痒症の人のおしりは、出口の便秘に加え、洗いすぎや過剰なケアで皮脂膜がなくなり、皮膚のバリア昨日が低下している。デリケートにお手入れを!
  • アントラキノン系下剤「センナ」「ダイオウ」「アロエ」など古くから漢方薬や民間療法で用いられる生薬に由来する、刺激性下剤は習慣性や依存性が強く、腸が黒くなる「大腸メラノーシス」を起こす危険がある。健康食品、健康茶、ハーブティーも注意!
  • 小麦に含まれるグルテンと乳製品に含まれるカゼインというタンパク質は、消化されにくいため腸内にとどまって下痢や便秘、おなかの張りなどの原因となり、慢性疲労や集中力低下、アレルギー疾患やリーキーガット症候群の原因となる。
  • 肛門科では、頑固な出残り便をスッキリ出すのに、負担が少なく効き目が早い坐剤(レシカルボン坐剤)浣腸を使う。正しい使用法に留意!
  • 痔や便秘で受診される患者さんの中には、心療内科で抗うつ剤や向精神薬などを飲んでいる人が少なくない。薬の副作用で便秘になり、痔をわずらう人も多い。

 肛門のトラブルや排泄の悩みは恥じらいもあって、我慢することが多く、その結果メンタルや健康を損ねることもあるので、正しい知識を入れておくのは大事ですね〜❗️💩

📚 スマホ脳
著者:アンデシュ・ハンセン 翻訳:久山葉子
発売日:2020年11月18日

おすすめ度:

評価 :6/6。

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スマホ脳

 人類史上、ここ数十年ほど急速に生活習慣が変化したことはありません。デジタル機器に依存し、睡眠時間が減少し、座っている時間が増え、その結果人類が体験したことのない種類のストレスが存在するようになりました。そういうことは全部、脳にとっては未知の世界なのです。スウェーデンの精神科医である著者が、さまざま研究結果を紹介してくれます。

  • 20万年前に私たちの祖先が東アフリカに出現して以来、過去の世代の圧倒的多数は狩猟採集民として生きてきた。
  • 当時は、生き延びるためには注意散漫で、周囲の危険を常に確認していなければいけなかった。今では、注意散漫にならないのが良いとされている。
  • 人類の歴史の中で、負の感情は脅威に結びつくことが多かった。そして脅威には即座に対処しなければいけない。強いストレスや心配事があると、それ以外のことを考えられなくなるのはこれが原因だ。
  • HPA系は、視床下部(H: hypothalamus)から下垂体(P: pituitary gland)に信号が送られ、副腎(A: adrenal glands)へコルチゾールを分泌するように命令を送る。コルチゾールは身体にとって最も重要なストレスホルモンだ。
  • ストレスのシステムHPA系が存在するのは、生存のため。ストレスのシステムは祖先たちが暮らしていた、今より相当に危険の多い世界で生き延びるために発達した。
  • 現代では命にかかわるレベルの心配をする機会はほとんどない。ただし心理社会的な種類のストレスを受けると、脳内で同じシステムが作動する。長期にわたってストレスホルモンの量が増えていると、睡眠・消化・繁殖行為は後回しになり、「闘争か逃走か」という選択しかなくなり、思考能力にも影響を与える。
  • 人間が機能するためにはストレスが必要だ。短期的なストレスなら、集中したり、思考機能を鋭くしたりすることができる。適度なストレスにさらされよう。
  • うつを引き起こす原因としていちばん多いのは長期のストレスだ。脳は現代社会に適応するようには進化していないのだから、逃げるという解決策をとる。
  • 私たちは1日に2600回以上スマホを触り、平均して10分に一度スマホを手に取っている。スマホがないと、その人の世界は崩壊する。
  • ストレスのシステムと同様に、脳内の報酬システムは何百万年もかけて発達してきた。報酬システムでは、ドーパミンが重要な役割を果たし、生き延びて遺伝子を残せるように人間を突き動かしてきた。
  • 新しい情報を得ると、脳の報酬システムが、私たちの祖先が新しい場所や環境を見つけたときと同じように作動する。そして何かが起こるかもという期待以上に、報酬中枢を駆り立てるものはない。
  • SNSの開発者は、人間の報酬システムを詳しく研究し、脳が不確かな結果を偏愛していることや、どのくらいの頻度が効果的なのかを、ちゃんと分かっている。
  • スマホのヘビーユーザーに多いのは、自尊心は低いが競争心が強く、自分を強いストレスにさらしている人たちだった。おっとりした性格で落ち着いた人生観を持つ人たちは、基本的にそれほどスマホに依存していなかった。
  • スティーブ・ジョブズを筆頭に、IT業界のトップはわが子にデジタル・デバイスを与えないという。チャットの着信、アプリのお知らせ、SNSに投稿した写真に新しい「いいね」がついていないか、新しい記事、セールのリンクなど、デジタルのメリーゴーランドにぐるぐる回されてしまうのは簡単だ。スマホはドーパミンというごほうびを差し出して、脳をハッキングする。
  • 現代のデジタルライフでは、私たちは複数のことを同時にしようとしがちだ。集中を分散させ、現れるものすべてに素早く反応するように、脳は進化してきた。ドーパミンという報酬を与えてマルチタスクをさせ、簡単に気が散るようにした。
  • サイレントモードでもスマホの存在がわずかにでもあれば、人間の注意を引きつけ、脳は弱る。日に何百回とドーパミンを放出させるスマホ、あなたはそれが気になって仕方がない。現代社会では集中力は貴重品になってしまったのだ。
  • デジタルな娯楽の間を行ったり来たりするのは、情報を効率よく取り入れていると思いがちだが、それはあくまで表面的なもので、情報がしっかり頭に入るわけではない。人間が社会と繋がり、批判的な問いかけをし、情報の正確さを精査するために、知識が必要なのだ。本当の意味で何かを深く学ぶためには、集中と熟考の両方が求められる。
  • 授業中や仕事中でもスマホのことを忘れられない。スマホを手に取りたいという衝動に抵抗するために、限りある集中力が使われる。あまりに魅力的で、一緒に夕食を食べる仲間がつまらなく思えるほどなのだ。10分間隔で新しい体験と報酬を与えてくれる存在。それを失うと、ストレスを感じる。いやパニックに近いかもしれない。
  • 複数の大規模な研究をまとめると、ストレスとスマホの使用過多、不安とスマホの使用過多には相関性が見られた。3人に2人は「デジタルデトックス」が心の健康にいいだろうと思っているが、実行していたのはわずか30%にも満たなかった。
  • 平均睡眠時間はこの100年で1時間も減っている。現代人の睡眠は非常に質も悪い。そばにあるだけで集中や記憶が妨げられるのと同じく、スマホが寝室にあるだけで睡眠が妨げられる。スクリーンのブルーライトの影響を受けるのは睡眠を促すメラトニンだけではなく、ストレスホルモンのコルチゾールと空腹ホルモンのグレリンの量も増やす。
  • 過剰なスマホの使用は、うつの危険因子のひとつだ。スマホが及ぼす最大の影響は「時間を奪うこと」で、うつから身を守るための運動や人づき合い、睡眠を充分に取る時間がなくなることかもしれない。
  • 他の動物と違い、人間は本質的に社交性がある。お互いに協力して生き延びてこられたのはそのおかげだ。ただし、今の時代、噂話をし、コミュニケーションを取り、互いの情報を得るという社交への強い欲求は、スマホやパソコンの中に移動している。この欲求が史上最高の成功を収めたフェイスブックの基礎になっている。
  • 私たちはSNSによって、自分は社交的だ、意義深い社交をしていると思いがちだ。しかし現実の社交の代わりにはならない。
  • SNSを通じて常に周りと比較することが、自信をなくさせているのではないか。フェイスブックとツイッターのユーザーの3分の2が「自分なんかダメだ」と感じている。自分より賢い人や成功している人がいるという情報を常に差し出されるのだから。珍しいバカンスや高級グルメの写真に集中砲撃されると、短時間でも人生への満足度が下がる可能性があるのだ。
  • それ以外の場所で他の人からしっかり支えられている人は、SNSを社交生活をさらに引き立てる手段、友人や知人と連絡を保つための手段として利用している。対して、社交生活の代わりにSNSを利用する人たちは、精神状態を悪くする。
  • スマホ依存が進み、子供たちはバカになっていく。子供たちが能力を発揮するためには、毎日最低1時間は身体を動かし、9〜11時間眠り、スマホの使用は1日最長2時間までにした方がよい。
  • 若者の睡眠時間の減少は、大人よりも速いスピードで進んでいる。SNSに費やす時間が女子の方が多く、男子はゲームをしている時間が長い。
  • 脳の大部分はサバンナでの日々から変わっていないわけだから、身体を動かすことであなたや私の集中力は高まり、ストレスや不安は軽減する。運動は進化上のライフハックだ。
  • 私たちの祖先は身体の状態に関しては「怪物」だ。一方、現代人の身体は骨密度が下がり、脚の強度も落ちた。座りっぱなしのライフスタイルは脳だけでなく身体機能も低下するリスクがある。
  • 私たちのIQは90年代の終わりから下がっている。学校が昔より緩くなり、20〜30年前ほど読書が推奨されなくなり、身体を動かす時間が減ったせいだという。怒涛のように流れてくるすべての情報を処理することが難しくなった、とも考えられる。

デジタル時代のアドバイス

  1. 目覚まし時計と腕時計を買おう(スマホでなくてもいい機能は、スマホを使わない)
  2. プッシュ通知はすべてオフにしよう
  3. 集中力が必要な作業をするときはスマホを手元に置かず、隣の部屋に置いておこう
  4. チャットやメールをチェックする時間を決めよう
  5. 友達と会っているときはスマホをマナーモードにして少し遠ざけておき、一緒にいる相手に集中しよう
  6. 子供と若者はスクリーンタイムを制限し、宿題をする、運動をする、友達に会うなど、それに集中する時間を決めよう
  7. 大人が子供のよい手本になろう
  8. ベッドに入る1時間前にはスマホやタブレット端末、電子書籍リーダーの電源を切ろう
  9. 大事なのは運動をすること、心拍数が上がればなおよい
  10. 最大限にストレスレベルを下げ、集中力を高めたければ週に3回45分、できれば息が切れて汗もかくまで運動するといい
  11. SNSは積極的に交流したいと思う人だけをフォローしよう
  12. スマホからはSNSをアンインストールして、パソコンでだけ使おう

 人間の脳はデジタル社会に適応していません。私たちは人間の基本設定を理解し、デジタル社会から受ける影響を認識しなくてはいけません。長期にわたるストレスが、なぜ健康に壊滅的な影響を与えるのか。スマホを過剰に使うと、なぜ周囲の人に関心を持てなくなるのか。フェイスブックやインスタグラムがデジタルな親指マークやハートをつけるタイミングを調整して、私たちの報酬系をハッキングしていること。なぜ運動でストレスへの耐性がつくのか。スマホが枕元にあるとなぜ睡眠不足になる危険性があるのか。デジタルデバイスは上手に利用し、人づき合いや運動・睡眠・読書の時間を確保しなければなりません

📚 花粉症は1日で治る ー 東大の微生物博士が教える
著者:小柳津広志
発売日:2020年1月31日

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評価 :5/5。

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花粉症は1日で治る!

 本書では、微生物学とアレルギー治療の権威が、炎症を抑える簡単な方法を一般の人が理解しやすいようにシンプルに説明しています。花粉症(アレルギー性鼻炎)、アトピー性皮膚炎、喘息などのアレルギー疾患をはじめ、リウマチなどの自己免疫性疾患、精神疾患、生活習慣病、癌なども炎症が原因なので、この手軽な方法を実践すれば、副作用を気にすることなくあらゆる病気の予防になる可能性が高いです。美容やアンチエイジングに対する効果も期待できます。

  • 炎症とは、体の中で免疫が活発化(暴走)することで、これがすべての病気の原因となる。
  • 人は炎症を抑える仕組みを持っていない。腸内細菌叢(腸内フローラ)がさまざまな炎症を強力に抑える。腸内フローラを悪くする最強の薬物が抗生物質である。
  • 体中を巡回するTリンパ球は大腸でTレグ細胞(制御性T細胞)に分化する。この分化は酪酸菌が作る酪酸が関与している。Tレグ細胞が免疫抑制を行なったり、すべてのものにアレルギーを起こさないように免疫寛容を行う。
  • フラクトオリゴ糖などの食物繊維をたくさん摂って大腸の酪酸菌を増やし、Tレグ細胞を増やせば、炎症を抑えることができる。
  • 離乳後はビフィズス菌よりも酪酸菌が腸内フローラの中で増えて、私たちの体にとって大事になる。
  • フラクトオリゴ糖を多く含んでいるのはキクイモ、ゴボウ、ニンニク、タマネギ、ネギ。毎日ゴボウ半分(50グラム)、タマネギ1/2個程度食べましょう。

 医療が進んでも対症療法をするばかりで、アレルギーや自己免疫疾患を根本的には治せません。食や運動を中心とした生活習慣で病気を予防できるならコスパは最高です。僕自身これらの食材を大量にとることで、花粉症の症状が治りましたし、しつこい外耳炎も治りました。多くの人に勧めたいです🤗

📚 超人をつくるアスリート飯
著者:山田豊文
発売日:2020年1月27日

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評価 :5.5/5。

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超人をつくるアスリート飯

 間違った栄養指導のせいで、近年の日本のアスリートにケガや故障が異常に多く、実力を発揮できないまま早期引退を余儀なくされているという。「全身の細胞が喜ぶスポーツコンディショニング」をキーワードに、トップアスリートからスポーツ愛好家、あるいは自分のパフォーマンスを高めたい人に向けて、最新のスポーツ栄養学が示されています。

  • 厚生労働省と農林水産省による「食事バランスガイド」など、国民の健康を目的とした指針を検討し、作成していくプロセスにおいて、食品産業などの業界との利害が絡んでくることは非常に由々しき問題である。栄養管理の専属スタッフが特定のスポンサー企業から派遣されていることも多い。
  • 「バランスのよい食事」のバランスという言葉が独り歩きして、不健康な食品も食べてよいという「口実」として都合よく拡大解釈されている。
  • 瞬発系も持久系も、男女や人種も関係なく、あらゆるアスリートのスポーツコンディショニングに「植物性主体の食事」が役立つ。世界の多くのアスリートたちがさまざまな競技において実践し、パフォーマンスを向上させている。
  • 体にはタンパク質のリサイクルの仕組みが備わっている。タンパク質は「とること」よりも「体内での有効活用」のほうが重要である。植物性主体の食事には、体内でのタンパク質の有効活用に不可欠なミネラルやビタミンも豊富に含まれている。
  • 肉食を避けるべき理由は、❶さまざまなガンのリスクを高める ❷有害なアンモニアが生成される ❸動物性脂肪(飽和脂肪酸)が多い ❹カルシウムを体内で悪玉化させる ❺特に日本人は消化が得意ではない ❻腸内フローラの多様性を低下させる ❼農薬や抗生物質が含まれている恐れがある ❽過剰なリンが貧血やカルシウムの悪玉化を助長する ❾加熱調理に伴い種々の有害物質が発生しやすい
  • 動物性食品に豊富なヘム鉄の摂取量が増えると、過剰に吸収されて酸化ダメージや炎症が増大し、心臓病の大きなリスク要因になる。植物性食品に豊富な非ヘム鉄の場合は、吸収されにくくコントロールしやすい。
  • 日本人は海藻を分解する独自の腸内細菌を持っており、動物性食品をとらなくても海藻からビタミンB12や甲状腺ホルモンの材料であるヨウ素を摂取することができる。
  • 牛乳や乳製品を避けるべき理由は、❶骨折や骨粗鬆症のリスクを高める ❷カルシウム過多&マグネシウム過少 ❸カルシウムを体内で悪玉化させる ❹日本人は乳糖の消化が不得意動物性脂肪(飽和脂肪酸)が多い ❻高濃度の各種ホルモンが生殖系の問題を招く ❼カゼインががんやアレルギーのリスクを高める ❽農薬や抗生物質 ❾過剰なリン 超高温の殺菌処理で発生する過酸化脂質による酸化ダメージ
  • プロテインの摂取は、牛乳や乳製品に伴う種々の問題もさることながら、たとえ主原料が大豆タンパクの製品であったとしても、純度の高い大量の外来タンパク質が一気に流れ込んでくることは、私たちの体にとっては「異常事態」であり、体内の免疫システムを不必要に刺激するため、食物アレルギーなどを誘発する恐れがある。
  • 麻の実(ヘンプシード)には、アスリートにおなじみのBCAA(分岐鎖アミノ酸)やその働きに不可欠なミネラルやビタミンが豊富である。
  • 肉類や乳製品はお菓子やコーヒー、お酒などと同じように「嗜好品」だと考え、量と頻度を少なくする。試合前の焼肉はむしろスタミナを奪う。肉や乳製品は「毒」である。
  • 玄米は白米に比べて、ミネラルやビタミン、食物繊維が豊富な「自然のマルチビタミン」のサプリメントである。特にマグネシウムビタミンB群は、糖をエネルギーに変えるのに不可欠な栄養素である。
  • 行うべきは糖質制限ではなく「白米制限」や「小麦粉制限」である。「グリセミック指数」(GI)の低い玄米を主食にすればよい。
  • 無農薬の玄米を主食にする。玄米はよく噛んで食べる。噛むことは食べ物の消化・吸収のスイッチとなる。10種類以上の脳神経や筋肉のトレーニングにもなる。
  • 細胞のエネルギー生産工場であるミトコンドリア腸内フローラ(腸内細菌叢)が喜ぶのが「超人をつくるアスリート飯」である。ポイントは「高MAC食(Microbiota-Accessible Carbohydrate)」で食物繊維レジスタントスターチ(難消化性デンプン)が含まれる。日本の食文化や玄米ご飯、冷やご飯などに多い。
  • 腸内フローラがMACを餌にした際に生成される物質の一種が短鎖脂肪酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸)である。これらが弱酸性の性質を持つことや、腸の細胞のエネルギー源になることによって、腸内環境が良好に維持され、大腸がんを防いだり腸内フローラの多様性を高めたりすることに貢献している。
  • 地中海食は、果物や野菜、種実類、オリーブ油、全粒穀物が豊富で、赤身肉や加工肉、乳製品、トランス脂肪酸、飽和脂肪酸、精製糖が少ないという特徴があり優れている。
  • 質の高い植物性主体の食事には、慢性炎症を抑制したり、過剰な炎症反応を防ぐ抗酸化物質(ファイトケミカルも豊富に含まれている。
  • 炎症をコントロールするためには「サビ対策」(抗酸化)と共に「コゲ対策」(抗糖化)が重要であり、「調理法」が大きく関係している。
  • 体内では、血液中の過剰なブドウ糖とタンパク質が化学反応(糖化)を起こすことで終末糖化産物(AGE)が発生し、連鎖反応的に糖化ダメージをもたらす。揚げ物や直火焼き、炒め物などの高温調理を通じて、食べ物の中にもAGEが生じる。野菜炒めばかり食べるのも禁物!
  • オメガ3脂肪酸が豊富な良質の亜麻仁油は天然の抗炎症薬であり、抗アレルギー薬でもある。良質の条件は、1. 農薬の心配がない 2. コールドプレス(低温圧搾)/化学溶剤不使用 3. 遮光容器/できるだけ小さな容器 の3点である。
  • トランス脂肪酸の摂取源となるのはマーガリンショートニングだけではなく、コンビニスイーツやパン、焼き菓子、スナック菓子などの原材料表示にみられる「ファットスプレッド」「加工油脂」「食物油脂」など。
  • 近年の日本のスポーツ界では、アスリートのコンディショニングの手段として「断食」が定着しつつある。「脳と体の若返り効果」は科学的にも証明されている。断食によって、骨や筋肉、肝臓、脳、免疫など、全身のさまざまな部位で働く、あらゆる種類の細胞の再生が促進される。タンパク質のリサイクルは断食で誘発される👉オートファジー
  • 断食を行うと、細胞のメンテナンスを通じてミトコンドリアの働きも回復し、数も増えて、全身の細胞でエネルギー生産がパワーアップする。
  • 質の高いカロリー制限食(少食)と断食の組み合わせが、体内の抗酸化力を高めることによって、脂肪組織から遊離した有害物質の悪影響(酸化ダメージ)を受けないようにする。また、断食中は体脂肪がエネルギー源として利用されるため、全身に蓄積している過剰なオメガ6や飽和脂肪酸、トランス脂肪酸が全て一掃される。
  • 低酸素、激しい運動、寒冷、断食といった「生命の危機」にかかわるようなストレスを受けるとHSP(熱ショックタンパク質)が多くつくり出され、細胞ひとつひとつの生命力が高まり、アスリートの秘めたるポテンシャルが花開く。
  • アスリートは、普段から厳しいトレーニングを積んでいるという時点で、すでに相当なストレスにさらされているが、断食という別のストレス要因を意図的に組み合わせることで、一般人に比べて全身の細胞の生命力をレベルアップさせることができる。
  • 私たちの体に存在する全設計図(ゲノム)のうち、どの設計図を使うか使わないかを後天的に決定づけることをエピジェネティクスという。食環境や生活環境を整えることで細胞内外の環境を整えて、遺伝子のON・OFFのスイッチを切り替えると、潜在的な生命力が開花し、誰でも「超人アスリート」になることができる。環境が遺伝子を変える!

 「植物性主体の質の高い食事」を普段から心がけること、肉類や乳製品はお酒などと同様に嗜好品と考え、なるべく普段の食事からは減らすことが、アスリートに関わらず、全ての人のコンディショニングに重要だと分かりました。栄養・運動・水・光・音・空気・休息・脳・断食など多角的に捉えながら、「細胞が喜ぶ」ような生活習慣を選択することが大事ですね❗️

📚 スタンフォードのストレスを力に変える教科書
著者:ケリー・マクゴニガル
発売日:2019年10月12日

おすすめ度:

評価 :5/5。

🎉🌟


スタンフォードのストレスを力に変える教科書

📚 医者いらずの生姜事典
著者:石原結實
発売日:2016年1月4日

おすすめ度:

評価 :5/5。

🎉🌟


医者いらずの生姜事典

 日本では平安時代の頃から生姜は1000年以上も「民間薬」として、また「健康食品」として、使われ続けており、日本人は「生姜の効能」を潜在意識下に感得している。生姜の効能は、生姜の辛味成分である「ジンゲロン」「ショウガオール」などが、①血管を拡張して血圧を下げる血栓(脳梗塞、心筋梗塞の原因となるもの)を溶かす脳の血流をよくして「うつ」を防ぐ 白血球の力を強くして免疫力を上げる発熱に対しては、発汗、解熱作用を発揮する痛みを軽減するめまいに効く殺菌作用がある 等々の効能を発揮するといいます。生姜は副作用もなく、万病に効果がある「最強の薬」といえるでしょう🤗👍

  • 日本人の腋の下の体温は1957年の時点で36.9度であったといい、たった60年で1度も下がった!そのことがガンをはじめ種々の病気の発症要因となっている。
  • 更年期障害」の症状は一言で言うと、体温低下による症状と考えてよい。
  • 低体温の原因は運動不足、塩分摂取量の低下、水を多飲して排泄と摂取の均衡が破れる、体を冷やす食べ物(陰性食物、青・白・緑)を多く摂る、シャワーだけですますこと。
  • 脳卒中、心筋梗塞、風邪、肺炎・・・などありとあらゆる病気が寒い時期に起こりやすい。1日のうちで、午前3時〜5時が最低体温を示し、病死、自殺、喘息、狭心症発作、不眠症の人の覚醒などが多くなり、魔の時間帯である。
  • 女性は、生理の2〜3日前から体温が低下し、生理期間中は低体温である。このことが種々の不調を伴うPMS(月経前症候群)や生理痛の原因と考えられる。
  • 乳幼児の体温は高め(大人より+0.5~1度)で、高齢者ほど低くなる。体温が1度低下すると、免疫力は約30%低下する。
  • 生姜はもともとインド原産で、古代ギリシャやローマに伝えられ、ヨーロッパに運ばれた。14世紀、ロンドンでペストが流行し、市民の3分の1が死亡したとき、生姜を食べることができた貴族階級の人々はほとんど死ななかった、という。
  • 世界各国で用いられている生姜の民間療法で、心の不調、種々の痛み、生理不順、不妊症、感染症、糖尿病、肥満、消化不良、むくみ、出産後の体力低下、心不全などに対して効能を発揮している。
  • 漢方医学の原典の1つ「傷寒論」には「生姜は体内のすべての臓器を刺激して活性化させ、体を温める。代謝を調節し、体内の余分な体液を取り除き、駆風をし、消化を助ける。心窩部の膨満を防ぐのに役立つ」とある。孔子も「食事をするときは、生姜を必ず一緒に食べる」ことにしていた。
  • 明時代に書かれた薬学書「本草綱目」にも「生姜は百邪(万病)を防御する」とある。医療用漢方薬、約200種のうち約60%の漢方薬に生姜が配合されており、生姜なしには漢方は成り立たない。
  • 生姜の効能は、強精作用のある亜鉛が大量に含まれている以外は、「辛味成分」「香り成分」などを中心とした400種類以上のファイトケミカルによって総合的に醸し出されている。
  • 驚きの生姜パワーには❶体を温める 免疫力を高める むくみをとる 解毒作用 抗酸化作用 消化吸収を高める 不妊を改善 解熱作用 鎮痛・消炎作用 咳を止める 吐き気を止める 抗菌・抗ウイルス・抗真菌・抗寄生虫作用 めまいに効く血圧を下げる心臓の働きを強くする抗生物質の働きを高める 血中コレステロールを低下させる血栓症を防ぐ 抗潰瘍作用 うつに効く ガン細胞の自殺を促すアルツハイマー病に効く などがある!!
  • 今や国民病とも言われる「ガン」の予防に対して、生姜こそが最上、最強の妙薬と言っても過言ではない。理由として、①生姜は血流をよくして、体温をあげる ②大小便、汗の排泄をよくして、血液の汚れを浄化する ③活性酸素を除去して、ガンの発生要因を取り除く ④Apoptosis(アポトーシス、ガンの自殺)を促進する などが挙げられる。
  • 生姜紅茶生姜湯梅醤番茶を1日2〜4回愛飲することのほかにも、すりおろし生姜をタッパーに入れて冷蔵庫で保存し(2〜3日は保存可能)、味噌汁、煮物、納豆、豆腐、うどん、そば、醤油などに加えて食べる「生姜三昧」の生活がよい。
  • 動物は、少し栄養が低下し、その個体に危機が迫ると、次の世代を残そうとする本能が働き、生殖力が強くなる。反対に現在の文明人のように飽食になると、逆に生殖力が落ちる。「ニンジンジュース断食」で少々の空腹を経験すると、生殖力が高まる。

おすすめ度:

評価 :6/6。

🎉🌟


フィット・フォー・ライフ

 「風と共に去りぬ」「聖書」などと並ぶ世界の名著・ベスト25で、「健康栄養学」のバイブル 

 「自然と健康」についての考え方は、洋の東西を問わず昔からあったようです。古代ギリシャの哲学者で医者のヒポクラテスは「あなたの食べるものはあなたにとっての薬である」と言いました。「健康は唯一、健康的な生活からしか生まれない。食べ物こそがその人の生命の長さと質に多大な影響を与える」このような考え方を、英語で「ナチュラル・ハイジーン Natural Hygiene」と言います。本書は理論だけではなく、具体的な事例がたくさん盛り込まれています。

  • 「フィット・フォー・ライフ」もっと健康になるための、生命と調和した生き方という意味。毎日の食事に関する基本原則を集めた、「解毒のためのプログラムである。
  • 人体はセルフ・クレンジング(自らの浄化力)、セルフ・ヒーリング(自らの治癒力)、セルフ・メインテイニング(自らの機能維持力)を潜在的に備えている。私たちが生命に関する自然の法則を破ったときに限り、不健康な問題を抱えることになる。
  • 体には24時間周期のリズムがあり、人間の食べ物を処理する三つの機能(補給、同化、排泄)はそれぞれに、一日のうちで最も活発になる時間帯がある。
    • 4時〜12時:排泄(体内の老廃物と食物カスの排出)
    • 12時〜20時:補給(摂取と消化、食べることと食べたものの分解)
    • 20時〜4時:同化(吸収と利用、体への同化)
  • 毒血症(体内に毒性物質が過剰にあること)の原因は、①代謝のプロセスで古い細胞(有毒な物質)をきちんと排泄できない ②組織中で正しく消化・吸収され、細胞内に取り入れられなかった食物(加工食品)が体内に残留する ことである。
  • 「代謝のバランス」を保ち、組織から毒を取り除くための基本三原則
    • 水分を多く含む食べ物を食べること:体が求めているものは、果物と野菜の水分。人間の体が要求するすべての栄養素、ビタミン、ミネラル、タンパク質、アミノ酸、酵素、炭水化物、脂肪酸などはみな果物と野菜でカバーされ、補給・同化・排泄は円滑に機能する。一生を通して、水分を多く含んだ生きている食べ物を十分に取るようにする(食事の70%は水分の多い食べ物に!)。
    • 食べ物は正しく組み合わせて食べること食べ物の消化に要するエネルギーは、水泳以上の重労働である。人間の体は二つ以上の凝縮食品(パン、米、肉、魚、乳製品など、果物、野菜以外の食品)を、胃の中で同時に消化するようには作られていない。加熱された炭水化物とタンパク質を一緒に取ると、自らを消化するために必要な食物酵素が失われているため、長い時間がかかって胃や小腸を通過し、完全に分解されないまま、多くの部分が腐敗して大腸に至ることになる。野菜は特定の消化液を必要としないので、肉は野菜と一緒に、パンも野菜と一緒に食べるようにすると消化不良が起こらなくなり、使えるエネルギー量が確実に増える。
    • 果物を正しく食べること:果物は浄化のための水分を豊富に含んでいるばかりか、組織の中に有毒な老廃物を全く残さず、消化のためのエネルギーをほとんど必要としない。五つの必須要素(ブドウ糖、アミノ酸、ミネラル、脂肪酸、ビタミン)を理想的な割合で含んでいる果物は、人間にとって最も完全な食べ物である。新鮮であり、一切加熱調理されていないものでなければならない。加熱調理すると栄養価値が破壊され、体内で酸を形成し、その酸を中和するのに貴重なエネルギーが消費される。朝起きた時点から正午までは果物とフルーツジュースだけにすること。
  • 果物や野菜は体を解毒するのにとても役に立つ。組織がきれいになればエネルギーが節約され、節約分のエネルギーが減量のために使われるようになる。
  • 過剰タンパクは諸病の根源。凝縮タンパク質食品を摂取すると、消化のプロセスを通過していくのに、ほかのどんな食べ物より多量のエネルギーを必要とする。
  • 人間の体は世間で言われているほど多量のタンパク質を必要としていない。理由として①人間はタンパク質の老廃物の70%を体内で再利用している。②人体は、便・尿・髪・不要になった皮膚・発汗などを通しても、一日に約23gのタンパク質しか失わない。③余分なタンパク質は消化と吸収のために多くのエネルギーを奪うばかりか、有毒な老廃物として体内に蓄積され、その分体重が増加する
  • 体が外から取り入れなければならない8種類の必須アミノ酸は、果物と野菜ならどれにでも、ほとんどが含まれている
  • 尿酸は毒を有するきわめて危険な物質で、体内に大きな危害をもたらす可能性があるが、人間は肉食動物やほとんどの雑食動物と違って、尿酸を分解する酵素であるユーリケスも持っていない。
  • 心臓病の90ー97%はベジタリアンの食事によって予防することができる。
  • 日本人の最も多く服用する薬はアメリカ人同様、胃腸薬であり、その消費量は世界一だと言われている。
  • 魚は食物連鎖の頂点にあり、大量の水銀や環境汚染物質(PCB、DDT、ダイオキシンなど)を含んでいるため、決してヘルシーな食品とは言えない。特に青魚はEPAやDHAなどのオメガ3脂肪酸が豊富に含まれており、肉よりヘルシーな選択ではあるが。
  • 最良のオメガ3脂肪酸源は、魚よりもフラックスシードやクルミ、緑黄色野菜である。
  • 日本人を含めアジア人の約8割以上が乳糖不耐症で、牛乳に含まれる乳糖をグルコースとガラクトースに分解する乳糖分解酵素(ラクターゼ)が不足している。
  • 牛乳には人間の母乳の三倍に達するカゼインが含まれている。カゼインは胃の中で凝固し、どろどろとした凝乳となり、処理するのに莫大なエネルギーが消費される。世の中で最も粘液を作り出す食品は牛乳である。
  • バターを除くすべての乳製品は、極度の酸性形成食品である。乳製品が引き起こす酸性化という状況を中和するために、組織内のカルシウムが使われてしまう。
  • 毎日果物と野菜を食べていれば、生のナッツ類をたまにしか食べないとしても、カルシウム不足にはならない。牛のカルシウム源は穀物と草である。
  • 多くのアレルギーや呼吸器系疾患(特に喘息)は乳製品の摂取と直接関連している。乳製品や粉ミルクで育てられなかった子供は、滅多に耳に炎症を起こすことはない。
  • エクササイズ」「新鮮な空気」「日光」は、私たちが活力に満ちた生き方をするうえで、最も決定的な役割を果たしている。
  • 細胞たちに絶えず肯定的なメッセージを送り込む。体重は理想どおりに減り、揺らぐことのない健康があなたのもになるだろう。
  • コーヒーや紅茶に含まれるカフェインは中枢システムを刺激する物質で、コカインと似ている。またコーヒーや紅茶は酸性形成物質である点も問題である。ガン予防のために緑茶に含まれるカテキン(ポリフェノール系のファイトケミカル)を求めて、知らぬ間にカフェインを大量に取り込むのは、ヘルシーではない。
  • 体が最も効率よくビタミンやミネラルを利用するには、ビタミンやミネラルが含まれている食べ物をほかの成分を除外することなく一緒に摂取しなければならない。ビタミンやミネラルのサプリメントは栄養成分が断片的にされたものであり、体内では有害な廃物として処理される。
  • 体にとって最も役に立つ食事とは、「生の果物と野菜、そしてナッツ類と種子類が、ほかのものよりはるかに多く入った食事」である。
  • 新鮮なジュースほど、優良であり、サプリメント(栄養補助食品)の形態として完全なものはない。ゆっくりと、唾液と混ぜて飲むこと。必要な栄養は、天然の食品から摂取しない限り、体は利用できない。
  • 飲料メーカーの研究所で作られた化学化合物は体の毒を増やすだけであって、毒を取り除く役には立たない。体の中に入った化学物質は毒である。
  • 肉、魚、乳製品は消化に用いられるエネルギーが最も多い食品で、その食品に含まれるエネルギー量のおよそ70%に相当する量が消化に使われてしまう。1日の作業を終えた後、残っているエネルギーを消化のために集中できる時間に食べたほうが良い。
  • 白米、白いパン、精白された小麦粉を原料にした麺類は、炭水化物以外の栄養(ビタミン、ミネラル、ファイトケミカル)や食物繊維に欠けており、エンプティ・カロリー食品と呼ばれる。
  • 純粋な水、ビタミン、ミネラル、酵素、抗酸化物質、ファイトケミカル(有効化学物質)の数々、必須脂肪酸、アミノ酸、そのほかまだまだ発見されていない植物中の生命エネルギーを豊富に取り入れるのに、サラダほどいい食べ物はほかにない。
  • 加工食品やジャンクフードなど栄養のないものを食べると、いくら食べても体はやはり「もっと食べ物を!」と警報を鳴らし、もっと食べ物を要求する。
  • 2006年の時点で、アメリカではベジタリアンの食事に非常に高い関心が寄せられており、人口のおよそ10%がベジタリアンだと言われ、立派な市民権を得ている。
  • 骨粗鬆症はカルシウムの摂取量が最も多い国々に生じる傾向がある。しかもほとんどが、タンパク質の豊富な乳製品から摂取されている。骨粗鬆症の原因はカルシウムの摂取量が不足しているのではなく、動物性タンパク、塩、精製穀類、加工食品の取りすぎ、カフェインやアルコール摂取の悪習慣、喫煙、運動不足にある。カルシウムの摂取量が足りないことよりも、体内に貯えられているカルシウムが浪費されてしまっていることの方が、ずっと深刻な問題である。
  • 動物性タンパク質食品は、高タンパク、高脂肪、高コレステロールであり、食物繊維、抗酸化物質、ファイトケミカルはゼロである。動物性食品に含まれている栄養で、体が必要とするものは、植物性食品の中にすべて含まれている。
  • 植物性食品中心の食事(低脂肪、低タンパク、高繊維)の中にはお馴染みのベータカロテンやリコピン、ポリフェノールといったファイトケミカルが豊富に含まれている。植物の色素や香りを構成している成分であり、酸化によるダメージから守る物質で、ガンや心臓病といった慢性病と闘ったり、予防したりするのに役立つ。
  • 果物の中の糖(果糖)はコメや小麦や白砂糖中の炭水化物よりも性質がずっと複雑で、血液中へゆっくり吸収され、インスリンを枯渇させることもない。果物は糖代謝に必要なビタミンB群(特にB1)やクロム、カルシウムなどの成分をすべて併せ持っている。
  • 人類は600万年以上にわたって果物を主食として繁栄し、健康な子孫をたくさん残して強靭に生きながらえてきた。
  • 動物性食品は食物連鎖の高い位置にあり、農作物より動物性食品から摂取する農薬の量の方がはるかに多い。残留農薬やほかの有毒な化学物質(抗生物質、ホルモンなど)の残留物の90%以上が肉、魚、卵そして乳製品を通して体内に取り込まれ、果物、野菜、穀物から入る分は10%以下である。
  • 今日の文明諸国では栄養失調で病気になるよりも、栄養過多で病気になるほうが多い。摂取する食事量が少ないと細胞の酸化によるダメージが少なくてすむばかりか、生命機能のすべてに関与している酵素を節約できる。
  • O-157菌は牛の腸に棲む腐敗性大腸菌の一種であり、感染源は牛肉そのもので野菜ではない。この細菌が人間の腸の中で成長し繁殖するような土壌を作り上げてしまうのは、新鮮な果物や野菜の摂取不足、動物性食品や加工食品の過剰摂取、タンパク質食品と炭水化物食品の同時摂取という間違った組み合わせの影響が大きい。
  • 病気治療のアプローチにはナチュロパシー自然療法、ナチュラル・ハイジーンはこれに属する)、ホメオパシー同種療法)、オステオパシー整骨療法)、サイコセラピー心理療法)、アロパシー逆症療法、西洋医療はこれに属する)がある。1900年代初め、ロックフェラーとカーネギーといった製薬業界との繋がりがきわめて密接な財団が、医薬品を使用するアロパシーによる医学を教える学校のみを認可するよう政府に働きかけた結果、薬の使用を否定する代替医療を提唱する学校は閉鎖に追い込まれた。

 ナチュラル・ハイジーンの教えとは、病気を引き起こさないように肥満や病気の根本原因を取り除き、体内環境を有害物質で汚染させない食事やライフスタイルを行うような、庶民を健康に導くための教育プログラムです。「朝、胃に負担のかかる食べ物を取らない」「もっと果物と野菜を食べる必要がある」「牛乳は健康食品ではないので避ける」というところから実践していきたいです🔥😎

📚 呼吸による癒し 実践ヴィパッサナー瞑想
著者:ラリー・ローゼンバーグ
発売日:2001年2月1日

おすすめ度:

評価 :5/5。

🎉🌟


呼吸による癒し 実践ヴィパッサナー瞑想

📚 読むだけで絶対やめられる 禁煙セラピー
著者:アレン・カー
発売日:1996年5月1日

おすすめ度:

評価 :6/6。

🎉🌟


禁煙セラピー

 禁煙はやさしく、かつ楽しい!(さまざまな誘惑を断つことも容易だ!)
 「健康を害している」「お金を無駄遣いしている」などということは喫煙者には分かっています。喫煙者はタバコが好きだからとか、吸いたいから吸っているのではありません。喫煙者がタバコを吸い続ける理由は、①ニコチン中毒(ニコチンに依存するまでのスピードはどんな麻薬よりも速い。) ②洗脳タバコを吸うとリラックスできる、自信がつく、勇気がわく。タバコなしでは人生楽しくなくなる。この世で一番尊いもの、それがタバコだ。)健康、活力、富、平静心、自信、勇気、自尊人、幸福。これらを一生得ずに過ごすのは、吸わない人ではなく、かわいそうな喫煙者達なのです。喫煙の利点などひとつもありません!

 禁煙を始める前に頭に入れておくべきポイント

  • 「あなたにもできる」ということを認識する
    あなたは他の誰とも変わりはないのだし、あなたに次の一本を吸わせるのもあなたしかいない。
  • 「禁煙で失うものは何もなく、あるのは多大は利益だけだ」と認識する
    禁煙すると健康になりお金を節約できるだけではなく、楽しいときはもっと楽しく、辛い時でも惨めさが軽くなる。
  • 「ちょっと一本だけなら……」という吸い方はないことを認識する
    喫煙は麻薬中毒であり連鎖反応である。
  • 喫煙行為の意味を把握する
    「健康を害する可能性のある社会的習慣」というあいまいな定義を信じない。「西側諸国で致死率一位の麻薬中毒症」という喫煙の本質を知る。
  • ニコチン依存症と、自分は喫煙者であるという問題を区別する
    タバコを「やめる=失う」と考える必要はない。「最後の一本を吸い終えた」と決めた瞬間から、もうあなたは非喫煙者なのだ。その事実を喜んで、人生を一から楽しみ直し、化学的依存症がなくなるのをじっと待ちましょう。

 禁煙を簡単にする鍵は、まず「離脱期間中(長くとも三週間)は完全にタバコを断つ」と強く決心すること。そのときの気の持ち様が正しければ禁煙は馬鹿らしいほど簡単なはず。「非喫煙者になった。なんて素晴らしいことだろう!」と思うのです。一番いい治療のときは「今」です。

 禁煙を初めてから三週間の禁断症状にある二つの側面

  1. ニコチンの禁断症状
    空腹感に似た空虚感や不安感。タバコを吸わないと手もとが寂しくなると感じるのはこのため。
  2. 心理的トリガー(誘因)機能
    ある状況になると自動的に1. の症状を緩和しようとする心理が働くこと。

 禁煙はスタート時点で頭の洗脳された部分を叩き壊すことがたいへん重要です。食事の席で喫煙している人はタバコが楽しいから吸っているのではありません。吸わなければいられないから吸っているのです。彼らは麻薬中毒者なので、麻薬なしでは食事も人生も楽しめないのです。肉体的苦痛はないのですから、心理的にパニックにならず、気持ちを正しく持てばタバコなんて何の問題にもなりません。

 禁煙は、精神力やニコチンパッチなどの代用品でやるのではなくて、喫煙に関する心理学的論理をすべて理解し、吸う必要はないと自分に言い聞かせて、タバコの洗脳が完全に消え去る瞬間が訪れることによって達成されます。
 本書は禁煙に関する本ですが、洗脳を打ち消し、利点などないということを理解することで、さまざまな誘惑を断ち切ることができる!と思います😎🔥

📚 人は腎臓から老いていく
著者:高取優二
発売日:2023年3月14日

おすすめ度:

評価 :4.5/5。

人は腎臓から老いていく

 アンチエイジングの観点から全身の老化防止と腎臓を守る手法が解説されています🍀

 腎臓は血管の塊といっていいくらい、血管が張り巡らされている。腎臓は糸球体と呼ばれる毛細血管の塊が100万個以上詰め込まれている。「人は血管とともに老いる」という言葉があるが、腎臓は細い血管の塊なので、血管の変化が腎臓の機能に大きく影響する。老化の最前線にあり、腎臓の衰えは全身へと波及する。「心腎連関」「腸腎連関」「肝腎要

腎臓の主な働き

  • 血液の濾過
    体内で発生する老廃物や毒素を尿で体外に排出する。尿素窒素(たんぱく質が分解された後にできるゴミ)、クレアチニン(筋肉が運動するためのエネルギー源の燃えカス)、尿酸(遺伝子の構成成分であるプリン体が、肝臓で分解されてできるゴミ)など。尿が出なくなれば、毒性物質が血液の中にたまって、尿毒症引き起こす。
  • 水分のコントロール
    体内の水の量とミネラル(ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リンなど)のバランスを保つ。体液のコントロールを通じて、腎臓は全身の臓器とやり取りをしていて、臓器間ネットワークの要であると言われている。
  • 血圧を調整する
    腎臓は血液の浄化器官であり、ゴミを取り除くために、腎臓に十分な血流量を維持する必要がある。腎臓はレニンという血圧を上げるホルモンを分泌して、血圧を調整する。
  • 血液を弱アルカリ性に保つ
    体の細胞が糖質やたんぱく質、脂質といった栄養を使うと、乳酸など酸性物質がたくさん作られて、血液が酸性に傾く。余分な酸は、腎臓の糸球体から尿として排出されたり、肺から二酸化炭素として排出される。腎臓の働きが悪くなると、酸性に傾いた「代謝性アシドーシス」と呼ばれる状態になり、吐き気や脱力感、疲労感などが現れる。
  • 赤血球の数をコントロールする
    造血刺激ホルモンのエリスロポエチン(EPO)によって、骨髄から赤血球の生産が促される。
  • ビタミンDを活性化させる
    ビタミンDは肝臓に蓄積され、腎臓に移ると活性化する。活性化ビタミンDは、小腸からのカルシウムの吸収を促進し、リンとともに骨を形成する。

 腎臓を保護するために知っておくべきこと

  • 腎臓の重さも大きさも、30代をピークに、加齢とともに減っていく。糸球体が壊れて、消えていくから。
  • 腎機能低下の元凶は毛細血管に起きる小さな炎症であり、動脈硬化対策、とくに血糖値の上昇を抑えることが大切である。
  • 血糖値スパイクで血管の内皮細胞が傷つき、活性酸素が大量に発生する。増えすぎた活性酸素は正常細胞を攻撃したり、物質を劣化させたりする。「酸化」と呼ばれる現象。体内でもサビが発生する。
  • 内皮細胞に入り込んだブドウ糖は、細胞中のたんぱく質と結合し、「糖化」が起こる。体内で生成されたAGE(終末糖化産物)が、正常な組織にくっついて炎症を起こす。
  • 動物性たんぱく質(肉類、鶏卵、魚介類、乳製品など)に含まれるメチオニンは腎臓の大敵である。必須アミノ酸の一つであるメチオニンは体の成長に必要だが、過剰に摂取すると、血管の中に蓄積してLDLコレステロールと結合して、動脈硬化を引き起こす。
  • 加工食品(食品添加物)に多い無機リンが動脈硬化を招く。リンの過剰摂取によって血中リン濃度が上昇すると、カルシウムとリンのバランスが崩れ、骨のカルシウム量が減少する。また、リンとカルシウム、血液中のたんぱく質が結合して、血管の内側を傷つけて炎症を起こしたり、石灰化を誘導する。
  • 便秘の解消は、腸内フローラ(腸内細菌叢)での毒素の産生を抑えるだけでなく、腎臓の機能を回復させて、体内の尿毒素を減らすことにつながる。
  • 体内にリンが多すぎることで起こる腎障害などに対して、マグネシウムの保護作用が注目されている。食事では緑色の鮮やかな野菜に豊富に含まれ、酸化マグネシウムの処方も考慮される。
  • 牛乳はたんぱく質量の割に、リンが多い。骨の健康のために飲むとしたら豆乳が良い。
  • 脱水は腎臓にダメージを与える。
  • ペットボトル症候群」=清涼飲料水をたくさん飲んで起こる高血糖を避ける。
  • サプリメントも漢方薬も、精製の段階で無機リンが加えられている。ビタミンA•C•Eは適量であれば抗酸化作用が働くが、過剰に摂取すると逆に酸化を促進する。ビタミンDやカルシウムを過剰摂取すると高カルシウム血症を引き起こす。
  • 多くの薬を服用する「ポリファーマシー」の副作用で「薬剤性腎障害」がある。痛み止め(NSAIDs)はアレルギー性の炎症や、薬剤性腎障害を引き起こしやすい。
  • 筋肉の増加が腎臓を保護するという「筋腎連関」が報告され、有酸素運動や適度な筋力トレーニングが推奨されている。

 慢性腎臓病の治療では、たんぱく質制限が指導されてきましたが、今後はたんぱく質の「量」より「質」を主体とした食事療法が有用と考えられます。メチオニンの観点からも、リンの「吸収されやすさ」の観点でも、植物性たんぱく質を中心にとった方が良いですね。

📚 強運は口もとから 〜メンタル歯科医が教える47の幸せ習慣〜
著者:松谷英子
発売日:2021年8月19日

おすすめ度:

評価 :4.5/5。

強運は口もとから

 歯科医師であり、メンタルトレーナーである著者は、人生を強運にする方法は「口もと」と大きく関係している、と言います。歯科学的な観点だけでなく、「口もと」は人間の生命やコミュニケーションに大きく関係しているという点からも、多くの示唆を与えてくれます。

  • 人間は自分が考えているような人間になる。あなたの口癖や思考にあなたの脳が反応し、全力で精神とカラダを変化させる。日頃発する言葉は、あなたの行動と人格を作る。言葉には「言霊」のエネルギーが宿っている。
  • あなたの寿命は、あなたの口もとの衛生状態、管理状態で決まる。口腔内の細菌は、あらゆる慢性疾患を引き起こす。寝たきりの人は定期的なメンテナンスを怠り、口の中の歯周病菌を野放しにしていた方が多い。歯周病は妊娠に大きく関係している。
  • 口の中の状況、虫歯や歯周病、噛み合わせ、咀嚼時に使う筋肉の方向、食べ方から飲み込み方まで、あらゆることを歯科医院で調べてもらい、自ら把握しておくことが必要である。
  • イライラ、肌荒れ、認知症の原因の一つに、歯に詰められた毒性の高い金属(水銀を含有するアマルガムなど)がある。あらゆる電波が歯の金属に反応している。特に受精〜妊娠中の女性、新生児〜10代の子ども、妊娠を望んでいる方は、電磁波を散らすグッズも出てきているので、パソコンやスマホ、テレビや電子レンジなどに電磁波対策を!
  • 虫歯になる人の8つの共通点は、1. 甘いもの好き 2. 炭水化物が好き 3. 水以外の飲み物が好き 4. 酸っぱいものが好き 5. 口で呼吸をする 6. 超楽天思考 7. ストレスが多い(食いしばり、歯ぎしり) 8. 歯磨きが下手 歯磨きやその他の生活習慣、夜間の食いしばりの防止など、包括的に指導してくれる歯科医院を見つける。
  • 上流が口腔であり、下流が大腸である。腸内細菌も大切だが、正しい噛み合わせで、正しく咀嚼し、正しく嚥下できることも非常に重要である。
  • 自分の機嫌はこころとカラダの状態をダイレクトに反映し、人間関係や仕事、一日の生産性やモチベーション、カラダの免疫力、さらにプライベートな部分の恋愛や結婚生活にも深く影響を与えるため、「自分の機嫌を良くしておく」ことに、気を使う。「今日も絶好調!」と暗示をかける、など。
  • 実年齢よりも10歳以上若く見える患者さんの共通点は、1. いつも何かに夢中であること 2. こだわりはあるが、執着せず、柔軟性がある 3. 好奇心が旺盛であり、挑戦し学び続けている 老いとは、学ぶことをやめたとたんに、やってくる。実年齢を無視して、自分で自分の年齢を決めよう!
  • 口角を上げる」というだけで、カラダに侵入してきた細菌やウイルスと戦ってくれるNK細胞が増える。「笑い」は、エンドルフィンという幸せな気持ちを増やし、痛みを緩和してくれるホルモンの分泌を増やす。笑うことでドーパミンも分泌され、病気からカラダを守る防御システムが促進される。ストレスホルモンであるコルチゾールの低下も促し、カラダ全体の免疫力を向上させる。過緊張気味な筋肉を緩めて、こころもカラダも、リラックスできる効果がある。
  • 噛む行為(咀嚼)によって、幸せホルモンであるセロトニンが分泌される。他にも、免疫力のアップ、代謝機能のアップ、自律神経を整える、脳の血流をよくして認知症やうつ病の予防、血糖値の改善、記憶力や集中力の向上、さらにはダイエットやアンチエイジングの効果もある。
  • 歯の身だしなみ」は、世界では常識である。歯を白くするだけでも、人生にとっては「大きな差」になる。笑顔が変わり、魅力的になる。ホワイトニングには、見た目だけでなく、生活水準も引き上げ、自分に自信がもて、歯を長持ちさせる利点がある。第一印象を良くしたいのであれば、「口もとを征すること」。
  • キスとは、自分から相手へ、相手から自分への唾液交換であり、口腔内細菌の移し合いである。直接自分の唾液をお子様の口には入れない。好きな人ができたら、キスの前には徹底的に口腔内を清掃することが、互いの「感染リスク」を抑え、予防になる。
  • スポーツの強いチームは、身の回りがきちんと整えられている。場(環境)を整えれば、こころが整い、やるべきことに集中できる精神を作り出す。
  • 人生は「誰といるか」で変化し、自分自身もそれに応じて変化する。徹底的に誰といる時の自分の調子が良くなるのか、気分が悪くなるのか、意地悪になるのか、落ち込むのか、元気になるのか、穏やかになるのかなどを、調査しよう。
  • 口呼吸をすると、カラダにとって大きな弊害を及ぼす。喉から直接、アレルギーを引き起こすウイルスや細菌がカラダの中に入ってきてしまい、免疫力を低下させる。口を開けていれば、口腔内は乾燥状態になり、唾液が出ない。すると喉奥の扁桃が腫れたり、虫歯や歯周病にもかかりやすくなり、口臭も悪化させる。子どもの場合は、歯並びにも大いに関係する。
  • 口腔筋機能療法(MFT)ー 「あいうべ体操」あー、いー、うー、べーを1セットとして1日30セット
  • 口テープ
  • 舌体操 ー しっかりと口を閉じて、舌の先で歯ぐきの表面をなぞる(右回り 左回り)。

 口もとのケアはおろそかになりがちですが、虫歯や歯周病、噛み合わせの異常などはあらゆる慢性疾患の原因となったりメンタル面にも影響を及ぼすことから、腸内細菌同様に十分にケアすることが大事であることに気づかさせくれます👍

📚 免疫力が高い体をつくる 「自然療法」 シンプル生活
著者:東城百合子
発売日:2015年10月22日

おすすめ度:

評価 :4.5/5。


 自然療法とは、自然の生命力あふれる食べ物をいただき、自然に潜む無限のパワーを体の手当てに生かし、心のかたよりを正す「自然に調和した生活法」のことです。自然療法ライフを実践する人の中には、医者から治らないと見放されたガンも、糖尿病もアトピーも不妊症も心の病のうつも、すっかり治って元気に充実した毎日を送っている人がたくさんいるようです。免疫力を高め、心身の健康を増進するために実践する価値があるでしょう。

  • 「お天道さま」という大いなる自然力を意識して暮らすことが、宇宙や自然の無限のパワーを味方につける秘訣である。
  • 早寝早起きの習慣をつけ、朝日を浴びることで、すっきりと目覚め、いやしホルモンのセロトニンの分泌も活発になる。
  • 家事には、「人間性を高める」すべての要素が詰まっている。頭でする勉強は「知識」を増やすだけ。家事は生きる「知恵」を鍛えてくれる。
  • 「腹式呼吸」で胃腸の働きが活発になり、血行が促され、全身の細胞に新鮮な空気、自然の”気”が行き渡り、全身の浄化作用が高まる。
  • 疲れや老廃物は、腰湯・足浴・梅干し番茶でデトックス
  • 掃除と整理整とんは”心のゴミ”の大掃除。
  • 旬のものは栄養が豊かで、生命力がみなぎっており、免疫力がアップし、自己治癒力が増幅する。
  • 食事も人生もこの世はすべてバランスが大切です。

 野草の効用やこんにゃく湿布、びわ葉温灸、豆腐パスター、ドクダミ、砂浴などの自然療法も興味深いです。西洋医学がない昔はこのような伝統療法、自然療法で健康を保っていたんですね。後半では家族や子育てのこと、「病気」も「不運」も寄せつけない生き方について書かれています。私たちは、自分の力で生きているのではなく、”自然”に生かされていることを知り、自然に感謝し、明るい心で歩くことが大事ですね!🌞

📚 奇跡のトレーニング 初動負荷理論が世界を変える
著者:小山裕史
発売日:2004年1月11日

おすすめ度:

評価 :4.5/5。

奇跡のトレーニング

 筆者が創案した初動負荷理論は、運動器系や呼吸循環器系を含む様々な臓器機能改善の発見と言われ、次のように定義されています。

 『反射の起こるポジションへの身体変化及び、それに伴う重心位置変化等を利用し、主働筋の「弛緩–伸張–短縮」の一連の動作を促進させると共に、その拮抗筋ならびに拮抗的に作用する筋の共縮を防ぎながら行う運動

 人間の理想的な力の出し方は、リラックスした状態の中で、最初に体の中心部が、柔らかくしなやかに力を出し、それが末端の方へと伝わる様式です。反射などを用いた自然な加速動作がそれです。
 初動負荷トレーニングは、リラックスした状態で、筋肉が緊張することなく、自然に楽に大きな力を出させながら神経と筋肉の協調性を高め、血流、代謝を活発にする心地良い運動です。神経・筋機能の促進、血流や代謝の促進、老廃物の除去、身体の歪みの矯正、関節や筋肉、そして精神的なストレスの除去等で優れた効果が発揮され、様々な疾病、故障予防・改善に役立ちます。生活習慣病の予防や治療、骨折や靭帯損傷、脳血管障害のリハビリ等においても顕著な効果が確認されています。
 本気を出して筋肉トレーニングを行うと、へとへとに疲れ切ってしまい、身体もがちがちに固くなる(筋肉が共縮する)ものです。そのような状態では、スポーツにおいてパワー(力とスピードの積)は発揮できないでしょう。初動負荷トレーニングは気持ち良くて楽しく力を出し続けた後でも、身体が疲れておらず、柔らかくなっている、そんなトレーニングです。

📚 希望のトレーニング 彼らは初動負荷トレーニングで何を見つけたのか
著者:小山裕史 他
発売日:2014年7月31日

おすすめ度:

評価 :4/5。

 イチロー、山本昌、青木功らは年齢を重ねてもなぜトップフォームを維持できるのか。交通事故、脳梗塞、脊椎の病気で麻痺がある方の四肢がなぜ動くようになるのか。高齢の方がなぜ健康を維持して、運動を続けられるのか。
初動負荷トレーニングは筋肉を鍛えるという意識ではなくて、筋肉の柔軟性と関節可動域を向上させて、身体を鞭のようにしならせることを目指します。柔らかさ、しなやかさは、神経と筋肉の協調性が増すことによるとされています。

 初動負荷トレーニングと脳機能の関係や障害のある人の治療実績なども研究されているようです。実際アスリートやリハビリ、アンチエイジングなどで成果が出ており、鳥取市にある本部での合宿や全国にある提携施設も充実してきているとのこと。

 僕も奈良にある初動負荷トレーニングのジムに通い始めたばかりですが、数回やっただけで肩関節と股関節の可動域が向上し、テニスのパフォーマンスがアップしているを実感しています。目的はさまざまありますが、心身を充実させ、コンディションアップに非常に有効なので多くの人に知っていただきたいです。