自己啓発


自己啓発
📚 スタンフォード大学・オンラインハイスクール校長が教える 脳が一生忘れないインプット術
著者:星友啓
発売日:2024年6月11日

おすすめ度:

評価 :6/6。

🎉🌟


脳が一生忘れないインプット術

 科学的に効果が証明されているインプット法を一挙紹介!

 しかも、単に記憶に残しやすい学習の方法だけでなく、YouTubeなどの動画メディアからどう学ぶべきか、効果的な読書の方法、メモ術、AIとの付き合い方、モチベーションを維持するための具体的な方法などなど…学習を通じて自分を変えていきたい、サバイバル能力を高めていきたいと考える私たちにとって、非常に有意義な内容がてんこ盛りです✌️

  • 超高速の読書は、「効率的なつまみ読み」で得られた内容をベースに、自分の持っている知識を重ねて、全体の内容をつなぎ合わせている。
  • 避けるべき「読むインプット」の危険。❶目次やタイトルなどのプレビューなしで読み始める同じ速さで淡々と読む読み終わったらそのまま 読み進める内容に自分の脳を十分にエンゲージできずに、ただ目に入ってくる文字を「受動的」に眺めている。そんな「パッシブ・リーディング」の典型となるインプットは、意識して避ける。
  • 読み始める前に、・読みとるべき内容は何か ・どれほどの精度で読み込むべきか ・インプットした情報を何に使いたいのか こうした「目的設定」によって読み方が変わってくる。
  • タイトルやサブタイトル、セクションごとの見出しを読んで、全体の内容を「プレビュー」する。
  • 目的設定やプレビューが大事なのは、何かをインプットしたときだけでなく、新しい情報がインプットできると期待するだけでも、「報酬系」が活性化されてドーパミンが分泌され、幸福感や満足感だけでなく、インプットするときの集中力と記憶力もアップされるからである。
  • インプットの感覚をモニタリングしながら、読む速さをスピード調整する。
  • 手書きメモは記録ではなく、記憶のためにとる。意識するのは ・キーワード定義 ・自分の考え ・疑問 脳のエンゲージメントを高める。
  • 読んで止まって、また読んで止まる。「ストップ&ゴー」。目を閉じて内容を振り返る。インプットの目的を踏まえて、自分の関心のある内容にフォーカスを当てながら、読み進めていく。
  • インプット後のアフターケア「うーん、なんだっけ?」。読んできた内容を全体的に思い返しながら、脳をエンゲージし直しておく。
  • 脳の「ワーキングメモリー」の容量をうまく使って効果的にインプットするために、「聞く」「見る」「読む」など、違った「チャンネル」からのインプットに分散させる。
  • マルチメディアでの効果的なインプット習慣は、①まとめのプレビュー ②動画の速度調整 ③ストップ&ゴー ④視聴後のアフターケア
  • 「やった気」にさせられてしまう「読み返し」「ハイライト」などの勉強法は、学習のパフォーマンスを低下させてしまう。
  • 記憶の定着には「リトリーバル」が大切。「読み返し」と「ハイライト」は「リトリーバル」とセットで行う。
  • 「書き写し」学習をするときは、覚えるべき対象を見ながらノートに書き出すのではなく、「インプット&ノールック」覚えるべき対象を小さなユニットに分け、いったん1つのユニットを何も見ずにインプットしてから、続けてユニットごんとにノートに書き出すやり方を実践する。
  • インプット直後に思い出して言葉にする「ブレインダンプ」は一部を思い出すだけでも効果的である。時間を置いてリトリーバルする「スペーシング」は学びが定着しやすい。
  • モチベーションは「つながり(関係性)」「できる感(有能性)」「自分から感(自律性)」の心の三大欲求を満たすことで維持される。三大欲求を感じるとき、報酬系が活性化してドーパミンが出る。誰かと一緒に何かをしたり、誰かのために行動したり。何かができたり、学べたり、達成できたとき。自分の心から湧き出る意思で何かをやっているとき、私たちの三大欲求は満たされている。
  • 外発的なやる気(お金などの報酬)ばかりに長い間動機づけられていると、内発的なやる気が脅かされ、心や体に悪影響が及ぼされてしまう。
  • SMART目標」・Specific(具体的に)・Measurable(測定可能な)・Achievable(達成可能な)・Related(関連した)・Time-bound(時間制約がある)で「CAR目標」・できる感(Competency)・自分から感(Autonomy)・つながり(Relatedness)をどう達成するかを考える。
  • SMART目標に基づく短期目標とスケジュールをつくり、適宜「セルフアセスメント」を行う。
  • AI時代の情報の良し悪しをチェックするには、①情報を探す前に、インプットの目的を設定・意識する ②書いた人物、文献、日付、発信元をチェックする ③断言、脅し、煽り、誇張などの過激表現に注意する ④文献の有無や根拠が特定できる記述がないかチェックする ⑤見出しと本文の内容が一致しているかチェックする ⑥報道機関や出版社、専門家の評価があるかをチェックする ⑦ChatGPTなどの生成AIツールなどを利用して賛成意見と反対意見の分布をチェックする

 このVUCA(Volatility/変動性、Uncertainty/不確実性、Complexity/複雑性、Ambiguity/曖昧性)の時代、常に新しい情報やスキルをどんどんインプットしていかなければ、サバイバルできません。常にテクノロジーは刷新され、価値観は生まれ変わり、今まで知らなかったことを学び、できなかったことができるようにならないと、心地よい生活ができなくなっています。現代に最も必要なスキル「インプットする力」を身につけて、質と効率をあげていきたいです❗️🤓

📚 脳と成功の科学
著者:ジョン・アサラフ
発売日:2023年8月10日

おすすめ度:

評価 :6/5。

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脳と成功の科学

 「人生やビジネスにありがちな、余計なストレス、不安、正体の見えない恐れから解放されて、自分の望む成果を手に入れるためのメンタルトレーニング」についての本

 私たちが新しいことに挑戦しようとしたり、何か大きな目標を達成しようとしたり…「今の自分を変えよう!」と思う時…。私たちの脳みその中でどういう反応が生じ、どういう理屈で手に入れたい成果を手に入れることが難しいのか。どうしたらそれを克服できるのか。どうしたら本当に手に入れたい成果を手に入れることができるのか。そういう理屈と、具体的な方法とがこの本から理解できます。

◎ あなたの人生を変える3つの質問

  1. 君が達成したい目標は何だね?
  2. なぜ、そういう目標を達成したいのかな?
  3. いま言ったような目標を達成して理想の人生を送りたいというのは、憧れなのか、それとも本気なのか?

◎ 汝の脳を知れ

  • なぜ目標達成はこんなにも難しいのか。大きな変化は、脳にとっては大きな脅威と感じられる。そこで脳は、なんとしても主を「コンフォートゾーン(安全地帯)」に引き止めておこうとするのだ。
  • ヒトの脳はひとつではなく2つある。自分で意識している脳(意識脳と意識下にある脳(潜在意識脳)だ。いくら意識レベルで目標を設定しても、潜在意識レベルでの処理や習慣や従来の条件づけが目標と矛盾していれば、自分を変えるのは極めて難しくなってしまう。持てる可能性をフルに実現するためには、意識脳と潜在意識脳を連携させる必要がある。
  • 神経可塑性の存在は、脳は変えられるという証拠である。インナーサイズは、3大ニューロン筋肉(意識、意志、行動)を鍛えることのできる、お手軽でいて信頼できるテクニックである。

◎ 思考と感情を制御せよ

  • 「目標設定し、やるべきことをやり、結果を出す」という従来型のモデルはもう通用しない。目標設定段階は難しくはないが、難しいのは目標達成だ。目標到達を阻む、脳内の主な障害は、恐怖自分の可能性を狭める思い込みネガティブ思考過度のストレス自分のためにならない習慣感情制御スキルが低い、の6つである。
  • 習慣は「トリガー(引き金)」「行動」「報酬」の3要素の分解される。自分のためにならない習慣を特定し、その習慣のトリガーを特定し、置き換え行動を探す。
  • 意識レベルでは自覚していなくても、潜在意識レベルで恐怖を抱くことがある。非合理的恐怖が出現した瞬間に目ざとく気づき、その本質を理解し、それが習慣性パターンへと発達してしまう前に阻止することが大事だ。
  • 思い込みが現実を形成し、行動を左右し、運命を作る。意識脳と潜在意識脳のギャップから、「自覚的な思い込み」と「無自覚な思い込み」が生まれる。自分の足を引っ張る無自覚な思い込みを特定し、矯正する方法がちゃんとある。
  • 気持ちや感情を左右するのは、ストレス要因そのものではない。「ストレスに対して自分がどう反応するか」である。瞑想やマインドフルネスなどのインナーサイズによって、慢性的な心配や不安を、持続的な心の落ち着きと満足感に転じることができる。
  • ネガティブな思考や感情に走りやすい性向を「フランケンシュタイン脳」、ポジティブな思考や感情に向かいやすい性向を「アインシュタイン脳」と呼ぼう。マインドセットを変え、ポジティブ面にフォーカスしよう。

◎ 行動を制御せよ

  • 正確で、鮮明で、書きとめた目標の方が達成率が高い。自分にとって最大の意味と目的と価値とを持つ目標こそは、やる気を最大限かきたててくれる。適正サイズの目標が、いわば神経学的スイートスポットである。「目標」を「行動」へ転じるために、現実に実行できそうな毎日のアクションプランを立てる。
  • 「目標設定」と「目標達成」のギャップに橋を架けるのが「プラン」だ。プランのない目標はただの夢にすぎない。プランニングそのものが、目標達成に向けて脳を鍛えるインナーサイズでもある。そして、「小さな成功」が、やる気ホルモンであるドーパミンの爆発的分泌をうながす。
  • 自分を変えるには時間がかかる。脳を変えるためには「いま」とる行動が、自分のなかに種を植え、根を張り、将来の収穫につながる。日々、インナーサイズ(感謝、祈り、読書、目標設定・見直し、瞑想、マインドフルネス、エクササイズ、人生についての振り返りなど)を実践しよう。

 もし、あなたがせっかく立てた目標をなかなか達成できない…とか、小さな目標はちゃんとクリアできているのに、本当に達成したい大きな目標は、毎年置き去りにされてしまっている…とか、そういう悩み、問題意識をお持ちなら、この本を熟読し、紹介されているトレーニングに毎日少しずつ取り組んでみましょう❗️💪

📚 思考の質を高める 構造を読み解く力
著者:河村有希絵
発売日:2023年3月25日

おすすめ度:

評価 :5/5。

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構造を読み解く力

 「文章の構造をつかむ読み方」について分かりやすく解説しています。「構造学習」を簡単に言えば、「書かれていることの背景にある、著者・筆者の意図を自分なりに構造的に紐解く思考の訓練」です。構造読解力は次の三つの構成で成り立っています。

  1. 論説的文章を読んで、論理を読み解く
  2. 物語、情緒的文章を読んで、人の心情を読み解く
  3. 思考を組み立てて、解釈する/アウトプットする

 論説文の読解で論理的思考力を鍛え、物語文の読解で人物の心を読む思考力を鍛え、自分がアウトプットするときは、それらを総合して文章やプレゼンを組み立てることが、「構造を読み解く」ということです。読解とは結局、人間の頭の中を読み解くことである、と著者は言います。文字になっている文章だけでなく、人の話を聴き、理解することもある種の読み解き、読解です。物語などでは他者の立場を読み解くということもあるし、日常生活や交渉の場面でも、相手の立場や気持ちを読み解いているでしょう。「頭の整理」、自分という人間の頭の中を読み解くこともまた、読解です。

  1. 「相手がどういう根拠で何を言っているのか」を理解することは、コミュニケーション全般に渡って欠かせません。説明や論説を中心に、他者が買いたものからその論理を読み解き、自分の思考へとつなげていくことが、読解の第一歩です。読解力の中で、「先を見通す力」を鍛えるには、❶多くを体験し、情報に触れ、データベースを豊かにすること ❷日ごろ文章を読む際に、時折先の展開を意識的に予想してみること で訓練するのが大切です。文章の構造を読み取るには、①最も言いたいことが明確であり、②最も言いたいことと、ほかに書かれていることの関係性・構造が、わかりやすくビジュアル化されていること が重要です。
     主張と根拠にはパターンがあり、演繹法(ある前提があるので、それにある事柄を当てはめると、必然的にこういう結論にある。こういうルールなので、こうなります。)なのか、帰納法(経験・実験等によって個々の具体例から普遍的な結論を導きだす。AもBも○○だから、Cも◯◯だ)なのかという視点を持って文章を読むと、構造をつかむのが容易になることが多いです。
     文章の段落構成にもパターンがあります。❶CREC(Conclusion・Reason・Examples・Conclusion) まず主張・結論があり、そのあとに一般的な根拠があげられ、さらにそれを支える事例がいくつか書かれ、最後に再び主張・結論を確認している構成です。❷導入・内容・結論(始め・中・終わり)課題の設定などの導入が冒頭にあり、「内容」の中に事例であったり、筆者の考えたことであったり、説明が書かれ、最後に結論が書かれている構成です。❸起承転結 最初に話題の入り口として、結論と関連したエピソードその他が書かれ、それを受けて中身に入りますが、話題の多少の転換が途中で起こって、最後にまとめるパターンです。
     文章には構造があり、段落構成にはパターンがあります。新聞の社説やコラム、ビジネス雑誌の記事、論説的な書籍などを構造を意識しながら読み、その先を類推すること、趣旨をつかむことを、日ごろから行えば、思考の訓練になります。
  2. 物語や小説は、その内容や、擬似体験を通じて、人生を生きる上での様々なことを教えてくれ、豊かにしてくれます。人物像を読み取ること。場面、場面における登場人物たちの心情を読み取ること。その場の空気を読み取ること。これらが、物語文の読解から得られる力です。相手には相手の事情、心情がある、自分とはずいぶん違うのだということを、心して場に臨むのとそうでないのとでは、社会やコミュニティでの対応や結果も違ってきます。
     いろいろな文章のいろいろな場面における主人公の心情を口語で書いたり、話したりします。言語化するということは、人との共有が可能になるという利点もありますし、自身の思考を確認し、定着させる意味合いもあります。また、同じ場面の違う人物(脇役)、それぞれの心情を想像してみることで、そもそも同じ場面に居合わせたとしても、思うことや考えることは違うのだという、当たり前のことに改めて気づきます。
     ”人読み力”を鍛えるために、小説や物語を読んだとき、まずは感情移入しやすい主人公の、ある場面の気持ちを想像し、心の中でこんな気持ちかな、ということを文章化してみてください。主人公からふと脇役にも心を移し、行ったり来たりしながら読むのも良いでしょう。悪役・敵役の心情も想像しがいがあります。また、「人を読む」練習に関しては、文章ではなく映像でも可能です。
  3. 的確に読み取れずして、的確に応答はできません。構造を読み取ることができれば、人が書いた文章をよりよくすることができるようになりますし、自分がアウトプットするときにも、その構造を組み立てることができるようになっているはずです。プレゼンテーションでも、どのような話題から入ろうか、どのような順番で話そうか、最も強調したいことを、どのタイミングでどのように話そうか、というふうに、話を組み立てます。相手が何を求めていて、そこに当てはまることをどうわかりやすい構造で伝えるか、ということです。これも構造化です。構造理解を鍛えることは、思考を鍛えることであり、読解力はその有効な入り口となりうるということなのです。
     多くの情報の中から、自分にとって、相手にとって、重要な情報を抽出し、その関係性を認識し、納得がいくように証拠を紐づけて提示する、この行為が構造化です。資料の作成とプレゼンテーションは、最もよい実践の場であり、この経験を積み重ねることが訓練になります。

 Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)の頭文字からとったVUCAの時代であると言われています。もともと冷戦後の単純でない対立構造を表す軍事用語ですが、近年、変化の速い現代全般を指して言われるようになりました。要するに世の中、わかりにくいのです。わかりにくい世の中を生きていくためには、論理(ロジック)を読み取らせるための構造学習での読解が役に立ちます。構造の読み解きトレーニングを通じて、思考の質が高まり、仕事をはじめ様々なことがもっと楽にできて、子どもにとっても大人にとっても人生を切り拓く一助をなるでしょう。

📚 フォーカス・リーディング習得ハンドブック
著者:寺田昌嗣
発売日:2019年4月10日

おすすめ度:

評価 :5/5。

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フォーカスリーディング

 「フォーカス・リーディング」で目指す読書像は「要領のいい読書」です。理論編、鍛錬編、実践編に分けて解説しています。これは仕事や勉強を要領よくこなすこととまったく同じです。フォーカスを明確にして何度も同じテキストを繰り返すこと、これにつきます。

理論編

  • 読書の目的を明確にする。
    – 今読んでいることと本の全体像、あるいは目的との関係がしっかり見えている。その対極にあるのは、近視眼的な読書、方向音痴の読書。
    – 読書で大切なのは「本を読むこと」ではなく、「本に書かれている情報を読み取る」ことであり、「本を読んで目的を達成する」ことである。
  • コストとリターンが見えている。
    – 無駄なことにはコストを払わないし、逆に、リターンが大きいとわかっていれば相応のコストを惜しまない。投資対効果が最大化するような読書の仕方を考える。
    – 読書も試験と同じで、どこに集中するかクールな戦略が求められる。細部にこだわる完璧主義は捨て去るべき。最初から最後まで同じように読む必要はない。
    – 頭を使わずに読書をしていると、どんどん頭が働かなくなって、むしろマイナスに作用する。本を読んで安心していると、知らないうちに、思考力が衰えてしまう。
    – 読んでいる最中や読み終わった直後の満足感なんかどうでもいい。手に入れた知識が、あなたの中で、あなたの現場でどう生かされたのか、検証する。
    – 読む本はあなたが主体的に選ばないといけない。手に取った本をどう読むかは、あなたの目的意識、問題意識次第。フォーカスを設定し直して、プラス成長につなげる。
  • 「がんばって読もう」と思うと頭には入らない。
    – 視野を狭めてがんばって読んでも、安心感と満足感が高くなるだけで、理解度が高くなるわけではない。
    – がんばって読む場合、「今、読んでいる部分」に徹底的に意識を集中するのでストレスがかかり、全体像とかテーマの関係性が見渡せず、整理もされない。理解した、覚えたと思ったものも、次の瞬間から記憶の海に沈んでしまう。
  • 狩猟採集型読書」:知識や情報を獲得する、あるいは実践のノウハウとしてビジネスなどに生かしていくという前提で読む。効率重視。
  • 農耕型読書」:時間を惜しまず、粘り強く言葉と格闘し、思考を深める。ときには行間の「間」を味わい、さりげない一言の背後にこめられている広大なイメージに思いをはせる。名著や古典、文学作品などを読む場合。
  • TPOを踏まえた読書を目指せ!
    – さまざまなワナに打ち勝ち、フォーカスを明確にするために「TPO」を考える。
    時間設定(Time)目的意識(Purpose)状況認識(Occasion)
    – 自分の置かれている状況、使える時間などをリアルに考え、クールにリターンを計算できれば、効果の高い読書を実現できるはず。

鍛錬編

  • 読書はスポーツだ!心・技・体を鍛えよう!
    – スポーツに王道なし。基礎練習、反復練習を抜きにして、高度な技術は身につかない。体育会系の世界である。
  • 「眼」「鎮まり(集中力と情報の入力レベル)」「フォーカス」の3つをコントロールできるようにトレーニングする。
    姿勢を正せば、仕事も読書も確実に変わる。本屋で立ち読みするとき、集中力が高い。
    丹田呼吸で息を整える。瞑想と同じ状態に脳を変える。鎮まった状態で、自分の内側の感覚に意識を向ける。文字を読むことに没頭するのを予防する。
    目前心後を意識し、眼を力みのない理想の状態に近づける。自分がどういう見方をし、意識・無意識でどう活字をとらえているのか、冷静に感じ続ける。
    一点集中トレーニング集中力スムーズ移動トレーニング集中追跡トレーニングスムーズ追跡トレーニング入力レベル調節トレーニング
    視野と入力レベルをコントロールして、読書スピードを変える。いつもよりほんの少し入力レベルを下げると、二〜三倍速で読んでも、確かな理解を得ることが可能になる。
  • 巧みにギアチェンジしながら読み進める。
    – 適切に読み方をコントロールする。マクロレベルのざっくりとした理解を得られればいいのか、ミクロレベルの理解を重視しなければならないのか。
  • トップダウン処理で情報をつかむ。
    先行オーガナイザー(章タイトルや見出し)を利用する。ギアチェンジを的確におこなうためには、広い視野が必要である。
    – 大きなテーマの流れをつかみ、見出しや章のタイトルをつないでいくつもりで読む。
  • スキミングを極める
    – 活字と適切な距離感を保ち、「わかる」あるいは「感じる」レベルで流しつつ、「ここだ!」と思うところで、高度、スピードを落として「読む」「わかる」レベルで内容をとらえていく。どっぷりと活字の海に飛びこまない。
  • 速さの価値は心が決める。明確な目的意識があるか。
    – 自分が成長することによって、自分や家族にとってどういう御利益があるのか。
    – 社会や自分の所属する組織、企業にどういう恩返し、貢献ができるのか。
    本を読むときは、毎回TPOを設定する。それだけで読書の効率が違ってくる。
  • アンテナと受け皿を育てよう。
    – 「こういう情報がほしい」と思って読むと、漫然と読むよりも入ってくる情報量が多い。指向性が強ければ、超高速な流れの中でも、ほしい情報がキャッチできる。
    – あなた自身の経験値、受け皿が深いほど、理解の質が高くなる。

 実践編

  • 読書プランは短期で具体的に立てる。
    – プランは一週間、あるいは一ヶ月単位で立てる。
    – TPOを確認して予定した量をこなす。絶対に設定したTを達成すること。
  • まずは「一冊30分」を積み重ねる。
    – 毎日30分、本屋での立ち読み時間を確保。あえて立ち読みをするのは、正しい姿勢と高い集中力、そして「割り切り」の気持ちを高めるため。
  • アウトプットにも投資対効果の発想を持ち込む。
    – 何のためにその作業をしているのかを見失わない。アウトプットに難儀をして時間がかかるようなら、「力量不足」と考えて、ひたすら読み込む。
  • 本は読み重ねなければ価値がない。
    – 一回目で「読む価値なし」と判断できれば、そこで本を置く。
    – ある本をしっかり理解しようと思ったら、最低三回は読み直さないとダメ。
    徹底的に理解し、記憶して、自分の思考の一部にしてしまおうと思ったら六回は読む。そこで得たものを、自分の文脈の中でアウトプットする。

 日々出版される魅力的な本を確実に自分の元気と栄養に変えながら、それでいて歯応えのある古典や名著にも挑むことを忘れない。「自分自身の成長」にしっかりとフォーカスされた読書を積み重ねていくだけで良いとのこと。TPOを重視したフォーカス・リーディングは、まさに自己啓発にうってつけだと思います🔥🔥

📚 がかなうとき、「なに」が起こっているのか?
著者:石田久二
発売日:2022年2月8日

おすすめ度:

評価 :5/5。

🎉🌟


夢がかなうとき、「なに」が起こっているのか?

 世界に羽ばたく願望実現の秘伝!ということで、人生やビジネスに停滞感があったり、なんか面白いこととか、すごいことって人生に起こらないもんかなと思ったり、仕事や家庭のことでストレスを抱えていて、人生を楽に生きられたらと願っている人たちにおすすめのスピリチュアル系の本です🤓

  • 人生は「思い込み」だけで決まる。この本で紹介するのは、思い込みを変え、願いをかなえる「宇宙の法則」。
  • 「グリム童話」の「こびとのくつや」のお話。「こびと」は誰にでもいて、その正体は「潜在意識」と呼ばれているもの。
  • どんなに意識して「お金持ちになりたい」と願ったとしても、潜在意識がその2万倍の力で阻止して、貧乏な状態を実現してしまう。
  • 潜在意識は「安心・安全」だけを求めている。潜在意識にとってとくに危険なのが「変化」であり、願望の実現が妨げられている。
  • 「願いをかなえる人」は、ギリギリまで追い込まれてふっと力が抜けたときにかなっているその状態を「さとり」と呼んでいる。そのメガニズムは、❶願望を明確にする ❷願望に対する執着を強める(ストレスをかける) ❸力が抜けるまで執着する(自分の身の丈にあった、誰かのため + 潜在意識に感謝) ❹力が抜ける=さとり(リラックスする) ❺願望実現

 実践!100日で願いをかなえる「秘伝」

  • 世の中の多くの人は明確な「目標」などもっていない。しかし、日頃考えていることが100%寸分違わず実現しているのもまた事実であり、夢や目標をもたないことは恐ろしい。だからまずは、願望を書くこと。書いて認識することからスタート。
  • 願望には具体的な状況を想定する。否定系は使わない。「SMARTモデル」S:Specific(具体的である)M:Measurable(測定可能である)A:Achievable(達成可能である)R:Reasonable(価値観に合う)T:Time(期日がある)でチェック。
  • 呼吸は「意識と無意識の架け橋」といえる。人間の状態は「緊張」か「弛緩」、つまり「ストレス」か「リラックス」の2通り。「息を止めている間」がストレスで、強く願いにフォーカスしている状態。「大きく息を吐く」がリラックスして、かなった状態。
  • 潜在意識に願いを浸透させるには、「繰り返し」と「インパクト」が重要。「息を止めている間に、願望をイメージする、そして吐く。」3ヶ月で体質そのものが変わる。
  • 「ありがとうございました」は潜在意識に感謝して、変化を受け入れてもらうための必須フレーズ。「努力」と「感謝」で願いを潜在意識に刷り込みつつ、きちんと行動する。
  • 100日間のストレスが爆発し願望を実現する。ストレスがたまればたまるほど、エネルギーも圧縮され、リラックスしたときの爆発がすごい。
  1. ペンとノートを用意する(2色ボールペン、手帳サイズのノートを推奨)。
  2. 「3つの願い」を決める。否定形と形容詞を使わない。完了形または進行形にする。自分以外の誰かが幸せになることを頭の片隅に置く。
  3. 大きく息を吸って止める。その間、ひとつ目の願いを3回書く。そして、大きく息を吐く。
  4. 大きく息を吸って止める。その間、2つ目の願いを3回書く。そして、大きく息を吐く。
  5. 大きく息を吸って止める。その間、3つ目の願いを3回書く。そして、大きく息を吐く。
  6. 最後にリラックスして「ありがとうございました」と1回書く。
📚 大富豪の仕事術 — 経済的成功をつかむための具体的で現実的な8つの行動
著者:マイケル・マスターソン
発売日:2012年4月22日

大富豪の仕事術

おすすめ度:

評価 :5/5。

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📚 高校生のための論理思考トレ-ニング 
著者:横山雅彦
発売日:2006年6月1日

おすすめ度:

評価 :5/5。

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高校生のための論理思考トレーニング

📚 読書力
著者:斎藤孝
発売日:2002年9月20日

おすすめ度:

評価 :5/5。

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読書力

 「単なる娯楽のための読書ではなく」、「多少とも精神の緊張を伴う読書」が、この本のテーマです。読書は自己形成にとって強力な道であること、そして本を読むことで対話力がアップすることを強調しています。

  • 日本では大量の読書が、いわば宗教による倫理教育の代わりをなしていた。唯一絶対のものを持たないが故に、倫理観や人間理解力を、雑多とも言えるほどの大量の読書を通じて培ってきたと言える。
  • 読書の幅が狭いと、一つのものを絶対視するようになる。教養があるということは、幅広い読書をし、総合的な判断を下すことができるということだ。目の前の一つの神秘にすべて心を奪われ、冷静な判断ができなくなる者は、知性や教養があるとは言えない。
  • 読書力さえあれば、あらゆる分野の優れた人の話を落ち着いて聞くことができる。実際に面と向かって話を聞く場合よりも、集中力が必要だ。言葉の理解がすべてになるので、緊張感を保たなければ読書は続けられない。自分から積極的に意味を理解しようとする姿勢がなければ、読書にはならない。読書の習慣は、人に対して積極的に向かう構えを培うものだ。
  • 本を著者そのものだと思う気持ちは、その本の効果を格段に高める。その著者と一対一で過ごした時間は、自分の人生にとって貴重なものとなっている。読書は、優れた他者との出会いの経験となる。
  • 表現する言葉が単純であれば、思考の内容も単純になっていってしまう。逆にいろいろな言葉を知っていることによって、感情や思考自体が複雑で緻密なものになっていく。言葉をたくさん知るためには、読書は最良の方法である。
  • 優れた著者の本を読んでいるときの自分は、自分でも肯定しやすい。自分を肯定する自己肯定感は、自分自身に向き合うときよりも、何か素晴らしいものに向かっているときに感じやすい。読書の場合は、自分がより積極的にエネルギーをかけなければいけない行為だ。そうして出会えた人物との時間は、苦労して得たものだけに、自分でも充実感がある。
  • 読書を通じて、自分の体験の意味が確認される。自分の経験と著者の経験、自分の脳と著者の脳とが混じり合ってしまう感覚。これが、読書の醍醐味だ。自分ひとりに閉じて内部で循環するだけでは、アイデンティティは形成されない。他者と本質的な部分を共有しつつ、自己の一貫性をもつ。これがアイデンティティ形成のコツだ。
  • 自分と同じ経験、同じ考えを持つ著者と巡り会うことで、肯定されるだけでなく、自分よりも辛い経験が書かれている本を読むことで、落ち着いて自分を見直すこともある。自分の経験を唯一絶対のものだと思う気持ちから離れることができる。自分の狭い世界に閉じこもって意固地になったり、自分の不幸に心をすべて奪われたりする、そうした狭さを打ち砕く強さを読書は持っている。
  • 読書はコミュニケーション力を育てる。様々な人間像を、読書を通じて事前に知っておくことによって、現実に対してタフになれる。自分とは違う感性や考え方の持ち主に出会っても、いきなり拒否するのではなく、じっくりと付き合うことのできる器の大きさ。こうした素地が、読書を通じて養われる。
  • 実体験の前に読書をしていることは、体験の質を低くするどころか高くするものだ。あまりにも知識のない状態では物事の本質をまったく見逃してしまうことの方が多い。
  • 読書にはスポーツと同じような上達のプロセスがあり、読書もまた身体的行為である。きちんとした指導者のもとでトレーニングを積めば、相当な本まで読むことができるようになる。
  • 本を複数並行的にギアチェンジしながら読む練習を続けていると、脳の器が大きくなって、思考に余裕が生まれる。読書ステップの発展は、意識がしなやかに強くなるプロセスでもある。

 読書はスポーツと同じように、自分を鍛えることができます。読書に対するモチベーションが高まります。巻末にはおすすめブックリストもあります📚